台湾総統、尖閣領有権主張…「最も近い島」訪問

【台北=源一秀】台湾の馬英九総統は7日、沖縄県の尖閣諸島から最も近い台湾の離島、彭佳嶼をヘリコプターで訪問し、「釣魚台列島(尖閣諸島の台湾名)は台湾に所属している。(領有権は)絶対に譲らない」と述べ、領有権を改めて主張した。
 総統直属の国家安全会議のトップ、国防部長(大臣)ら政権幹部も同行。「護衛」を理由に戦闘機8機やミサイルフリゲート艦などの艦艇13隻も投入された。
 馬総統は、「台日、両岸(中台)、日中がそれぞれ対話を開始し、その後、台日中の合同協議に移行しよう」と述べ、3者が領有権を棚上げし、尖閣海域の共同開発を目指す対話の開始を提案した。馬総統は8月にも、「東シナ海平和提案」として「東シナ海行動規則」を日中台で策定することなどを呼びかけている。
(2012年9月7日19時37分 読売新聞)