イランで核武装の準備着々…イスラエル駐日大使

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120907-OYT1T01068.htm
イスラエルのニシム・ベンシトリット駐日大使は7日、東京・銀座の読売新聞東京本社で講演し、イランの核開発について「遅くとも来年2月までに核兵器製造に必要な量の濃縮ウランを持つだろう」との見通しを示して、核武装阻止に残された時間は少ないと強調した。
 国際原子力機関(IAEA)は、イランが核兵器への転用が容易な濃縮度20%のウランを189・4キロ・グラム生産したとの最新報告書を8月30日に加盟国に配布した。講演でベンシトリット大使は、核爆弾製造には230キロ・グラムの濃縮度20%ウランが必要だと指摘。イラン中部コム近郊フォルドゥの地下濃縮施設に濃縮ウラン全量が搬入されてしまえば、「核開発を停止または遅らせるのは非常に困難になる」と警告した。
 大使は、シリア情勢に関しては、化学兵器が国際テロ組織アル・カーイダなどの手に渡る事態に強い懸念を示した。
(2012年9月8日14時55分 読売新聞)