指揮官不在

エンリケ航海王子 様
柳がいつの間にか薄い黄緑色になって、その下で雪柳が真っ白な花を咲かせ、
そしていよいよ櫻の花の時機になって参りました。
美しい日本の春であります。
ご無沙汰いたしておりました。如何お過ごしでございましょうか。
昨今の日本の国家レベルの問題(漁船衝突事件、日銀総裁人事、ガソリン税問
題など)に関わる色々な出来事を概観して、有権者たる国民として気がつかね
ばならないところとは、もし、今のままですと、本当の有事の際には、政治家
はどいつもこいつも役に立ちそうにないということです。
最も危惧するところは、その職責を全うする義務のある「最高司令官」が野党
のせいとか責任転嫁とか”憲法論戯”とか...などの理由をつけて、”不在”
のまま、現実に起こる危機管理に直面せざるを得ないというような世界史にも
決して起こったことがないような珍現象が出現する可能性が大いにあると思い
ます。
これは、国家賠償を求める訴訟などで原告と和解をする決断とは、全く質が異
なる決断が求められるもので、まさしく、”政治家”の見識、知能、資質、勇
気が問われる由々しき問題でもあると思います。
今の政治家は、有事の際には、侵略行為に対して毅然とした態度を取るよりも、
交戦中にでも敵国への和平交渉にこそは、与野党一致で真っ先に馳せ参じるの
でしょう。そして、前線に立って日本のために血を流している日本軍の将兵=
自衛隊を悪しざまに罵って、全て悪者にし、代わりに自分こそが平和を実現し
たのだとか言うことは目に見えていると思います。
上記のようなところを外国の諜報機関などは、大変興味を持って細かく分析し
ていると思います。
(ドン・フアン・デ・アウストゥリアのフアン)