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創刊2000年10月のメールマガジン「軍事情報」です。

大学院に巣をつくるサギ

time 2010/06/17

Buenos dias. 米田です!
著者の出身の京都外国語大学の大学院時代の面白い経験をお話しいたしましょう。
今では言えることでも、当時では「言う奴がアホ」とされていた時代です。
即ち、学校の”先生”とは聖職者、人格者、別格の人物というイメージがまだま
だ通用しており、それに異を唱えることは誠にけしからぬ時代であったのでし
た。この時代のお話しです。


大学院では、大きく分けて、することが次の二つあります:
ア)修士論文作成のため指導教授から学術的な指導を受けて自分の論文を完成さ
せて行くこと
イ)修士課程に定められている必修制や選択制の科目単位を履修すること
この中で、イ)に相当するところで起こったある面白い事件についての話です。
大学院に関する募集宣伝には、それなりの専門科目の担当者が名前を連ねていま
した。こちらも言語学関連の担当者に対しては夢と希望があり、勉学が大変楽し
みでありました。
そのような中で、いざ大学院が始まってみると、確か・・・「スペイン語学」
(Spanish Linguistics ”言語学”をスペイン語中心に研究する分野)の研究科
目のことでありました。
担当する先生は、当時の某国営大学外国語学部の教授であり、非常勤講師として
京都外国語大学に教えに来ていたのです。彼は、それなりに名前の知られていた
(といっても今から約20年も前のスペイン語なんぞ、学ぶ人も少なくて、とても
マイナーな分野でもあり、スペイン語を教える人やテキストそのものが「とても
少なかった時代」です)ような方でした。
(当時、在スペイン17年・・・の修行を終え、母校で教鞭を取り始めた新田増先
生の担当するスペイン語発達史、ロマンス語学研究、構造主義言語学などの興味
深い科目が必ずや大学院で開講されるもの・・・ととても期待もしていたので
す。が、何故か・・・大学院で教えることに異を唱えていた”ジェラシー系”が
組織の「立場」を利用して新田先生を排除していた様子で、後でこれを知るとこ
ろとなり、とても落胆したものでした。)
いざ、授業が始まってみると・・・
それは、スペイン人学者の書いたスペイン語文法に関する著作を院生に一人当たり
15行から20行程度当てて、日本語に訳すだけ・・・それ以上は絶対にやらな
い・・・という授業であったのです。
この科目を担当していた先生は、国立の大学教授ということで私立の外国語大学
なんぞの学生は、最初から、スペイン語も知能も人格も愚かで劣る奴ら・・・と
思い込んでいた(後で自らが感情的に口にだすことになったからです)こともあ
りますし、最も重要なのは・・・自分が担当するスペイン語学について全く学ん
だことがなかった・・・これがバレることとなったのです。
この先生ときたら・・・毎回の授業には遅れてくる、そして、早く終る、授業の
合間には、私的なスペイン旅行の話しを長々とする・・・院生のモチベーション
がどんどんと下がって行きます・・・肝心の日本語訳の作業は、どうだったの
か?それは、90分の授業時間中の正味45分くらいのものであり、そして・・・院
生側が誤訳をしていても意味の通じない日本語になっていても知らん顔をして、
黙って聞いているだけであったのでした。
院生側としては、当初は、かなり当惑したのです。
しかし、しばらくして、この「偉い教授」の選んだテキストの内容(言語学的観
点からの質疑を行うことについて)についていろいろと指導を仰ぎたい訳なので
あるから、当然、授業の中で改善方の申し入れをさせていただくこととなったの
です。
大学院には親に高い授業を支払ってもらっている訳ですし、個人的には奨学金を
借りたり、アルバイトしたお金を本代などの研究費につぎ込む訳です。これも人
の金と時間をつぎ込んで行く訳なのです。
大学院としては教育内容を保証する宣伝を行い、国からも許認可を受けている訳
ですし、そして入学者=顧客を募集して入試を行い、入学させている・・・院生
もきちんとした期日に所定の金額を支払い義務を果たしている、そして、何より
もきちんと大学院が宣伝している教育内容を受け取る権利については必ず守らね
ばなりません!
何故なら、私立大学は、学校法人という組織が行う営利事業でもあります。
営利事業の中では、顧客に約束したことを金を受け取りながらやらないのは詐欺
というのではないでしょうか?とんだ大学院に巣をつくるサギもいたもの
だ・・・ということですね。
このような疑問は、当時の院生には疎いものでもありましたが・・・
「失礼とは存じますが・・・」ということで・・・本格的に大学院の宣伝と同じ
ことをしていただくようにこの先生に対して申し入れをさせてもらったのでした。
すると、今でいう”逆ギレ”というか、「できもしない私立大学の学生が生意気
なことをいうんじゃないよっ!」、「低レベルなスペイン語しかできないのに、
国立の先生に質問すること自体が失礼なんだよ!」、「ボクはここに来てやって
いるんだよ」とか偉そうに言って怒りだすではありませんか!
こちらも、「大学院には、お金を払っているのですし、先生はそのお金を給料で
受け取っているのですよ。本当に言語学とか分からなかったら科目の担当をお辞
めになってください」とか、「他にきちんとした先生がいるのに、何故、先生が
わざわざ国立の大学からここに来るのか分かりませんが、その理由を言ってくだ
さい」とか、「先生のやっていることというのは、詐欺っていうんじゃないんで
すか」とか言わせていただきました。
何と・・・今度は、涙を流して泣き出したのです!そして、「ボクにどーすれば
ええってゆーんですかあ~」とか関西弁で言ってパニックになって来るので、と
ても当惑しました。
孔子の論語ではありませんが、当時、この男も五十にして天命を知る、六十にし
て耳順うの年齢となり、誠に知っているのは変な外人の話すスペイン語しかなか
ったのであったのか・・・と思わず唸ってしまう出来事でした。
この話にはオチがあります。
何と試験の点数で仕返し(60点スレスレ)をされ・・・そして、修士論文に因縁
をつけられたアカデミックハラスメント事件(*)へとつながってゆくのでした。
今ではこの話のネタになった先生も他界したようです。が、一体、この人の人
生って何だったのであろうか・・・と思います。実際、何の魂の修行もなく、
悟りもなく、人の業を積み重ねただけなのか・・・輪廻して魂の再履修ですね。
(*)http://espania.okigunnji.com/2010/03/post-26.html 
あなたがここで認識しておくべき点が一つあります。
人生は短い、けれども、戦略、情報、兵法というものは、人生を生き切り死に切
りしたところで初めて考えられるものである・・・ということは、
人生は長い・・・しかし油断するな・・・ということです。
息が詰まったら、酒でも飲んで、USJ(*)あたりに行って夜間に行われる電飾行
列でも見て、新たな気分を創り出すことを「やること」なのです。新たな気分を
創り出す・・・それは、無から有を生じること・・・まさに兵法ですね。
変えることは・・・しんどいですが・・・自から主となりて変わること・・・
これは、やりだすと本当に楽しくも楽でありましょう。
日本の兵法とは、笑顔と和愛にこそあり!変化、変化、変化なのです。
(*)http://www.usj.co.jp/ 
最後に・・・日本の大学院では、標榜、宣伝して院生を募集しておいて、実際に
は、内容的に齟齬のある場合をよく耳にします。指導教授なんぞとは名ばかりの
人物にアカデミックハラスメントの被害にあって、うつ病とかパニック障害にな
り苦しむ院生の方々や、わが子の姿に心を痛ませているご両親様もいらっしゃる
ことでありましょう。
もし、そうなら・・・著者に連絡を取ってみてください。⇒
http://okigunnji.com/s/yoneda/


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