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創刊2000年10月のメールマガジン「軍事情報」です。

「油断するな」ということ

time 2010/03/11

Buenas dias! 米田です。
「やらない」と「できない」を区別するのは、誰にとっても簡単です。
唯一、肝に銘じるべき点は「油断するな」ということ。
即ち、「もう自分は出来上がっているから大丈夫だ」という”迷妄”に巻きこ
まれないことです。
男女問わず、いくつになっても、如何なる学校を卒業していようとも、どれほ
どの地位や名誉を獲得していても、このことは人ならば注意せねばならぬとこ
ろです。これぞ、常在戦場という武士の作法の根っこであり、戦略&情報、兵法
の基礎を形成するものであります。


今回は、講座に先立ち、凡そ上記の「常識」とはほど遠いような面白い実話を
ご紹介します。この話を通じて、「やらない」と「できない」の違いを自らの
頭脳を使って考えていただきたいと思います。
去る平成22年3月6日、母校の京都外国語大学では新年度打合会が開催されまし
た。全体打合会に先立ち、各学科や各分野担当でFD(ファカルティ・ディヴェ
ロップメント (*))が行われました。
(*)FDとは?
  文部科学省の説明(1996)では以下のとおりです:
 「教員が授業内容・方法を改善し、向上させるための組織的な取組の総称。
  FDと略して称されることもある。その意味するところは極めて広範にわた
  るが、具体的な例としては、教員相互の授業参観の実施、授業方法につい
  ての研究会の開催、新任教員のための研修会の開催などを挙げることがで
  きる。」
  簡単に説明すると、現在、日本の大学において熱心に展開されている、
  大学教員による教育と研究を総合した研鑽会のようなものです。
ファカルティ(大学教員の意味)がディヴェロップメント(能力向上の意味)
するというのは、「少なくとも日本国の最高学府・研究機関としての”大学”
で教鞭をとり研究に従事するならば、自己研鑽は当然である。誠に日に日に
新し・・・という進歩と向上ある”知的実践”をやるのだ。大学の教員たるも
の、己が置かれた社会的地位にあぐらをかくことなかれ。”十年一日”という
ような”脳を使わないことを戒め”るべし」ということであります!
しかし残念ながら、自分の存在を勘違いしている手合いもいるのは確かです。
齢七十に近づくような功成り名遂げた”教授”に雇用上なっていても、「六十
にして耳従う、七十にして心の欲するところに従って矩を超えず」という”器
量”からほど遠い人もいます。母校の恥だと思っているところです。
当日のFDでは、スペイン語学科が取り組んでいる大変興味深いスペイン語授業
の実践報告が行われました。
人の行動の因となり果に結びつく”意欲”たる「やる気」は、最先端の脳科学
研究でも未だに不明な点がある。しかし学生の中には最初からよいものがあり、
教員側は、彼、彼女のよいものを「やる気」を啓発して引き出すお手伝いをす
る。そして、本人の自律的な学習習慣をつくりあげて無限の発展にリンクさせ
てゆく、という内容でした。
大学教員相互の教育研究の向上を図る場である関係上、発表者と受講者の相互
質疑には専門の枠を超えた「学際的なもの」があるほうが適切です。
忌憚のない指摘は出席者みんなの利益にもつながることもあり、開かれた意見
交換がなされていました。
著者(言語学も研究している故に・・・)は、言語学の観点から何か良いポイン
トがあったら、その指摘を聞いて授業に役立てる必要があります。
そういうこともあり、具体的な指摘や意見を述べる前にまず、盛り上がってき
ている質疑の場をムダにするまいと考えました。
そこで、同席していらっしゃった言語学(スペイン語学:”Spanish Linguis
tics” or “Spanish Philology”)専攻の他の先生方に対し、「どう思われる
か」の意見開陳を呼びかけたのでした。
その際、構造主義言語学の権威でもあると標榜し、母校の京都外国語大学では、
メキシコ・ラテンアメリカ研究に関して、ある研究センターの所長あたりに
なっている先生が後ろのほうに座っていました。
この方は、研究発表が熱心になされている途中、二回以上も受講者全員に耳障り
な私語を交わしたり、室外へ音を立てて一旦退出したりするなど、「FDには参
加しないし、何か根本的なところを勘違いされている」としか思えない、参加
者全員に対するとても失礼な行動をとっていたのです。
かつてこの先生は、構造主義言語学の権威でもあるとか自称していたので、
FDの内容について「構造主義言語学の観点からのご意見や改善するべき点」を
指摘していただくよう促したのでした。
常に学術的な研鑽を積み重ねている習慣をお持ちならば、このような場での指摘
や質疑には軽く2つ~3つ応えられるのが普通です。お互い知的刺激を与え合っ
て喜ぶものです。
が、”この方”は、急に顔面蒼白になって緊張し始め、「君の意見も言わない
でおいて、先に他人にしゃべらせるとは失礼じゃないかね!先に君の意見を
言いたまえよ!」と偉そうに威圧的な態度と高圧的な口調で形相まで変えて
脅し始めたのです。
「あのね、先生はかつて、ベルティル・マルンベリの音声学のスペイン語版テ
キストを講読で使って、如何にも構造主義言語学の権威でもあるのだと他人に標
榜なされていらっしゃったですよね。だからこそ、こちらも先生のご意見をお聞
きしているのですよ。このぐらいの指摘ができないのですか?」と著者が聞く
と、さらに激高し取り乱す始末でした。
これで大学教授なのです。もっと学者としてまともなことをやって来ていたらこ
んな発言も態度も決してとることはありません。とても残念な気持ちになりまし
た。このような教授が母校の品位を貶め、社会でご活躍の諸先輩方の努力に傷を
つけるのであります。
このような教授ならさぞかし、立場の弱い学生に対し、地位を利用したアカデ
ミックハラスメントを加えたりした過去(*)もあったのではないでしょうか?
今まで生きてきた人生が一体何であったのか、自分の存在そのものに問いを発す
る時は間もなく来るのでしょう。人として、決して「晩節を汚す」ことのないよ
う祈るものであります。
(*)http://espania.okigunnji.com/2009/09/3412.html
あなたは、このような教授のように約40数年の間、自らの地位に甘んじ、雇用
形態と年功序列にあぐらをかいて、自らの本当の務めを怠け、人生の終盤を迎え
てみんなから笑われるような人生が勝利であると思われるでしょうか?
戦略、情報、兵法とは、時間が長く勝ち負けは一つではありません。一時的な調
子で決めつけて「油断しない」こと。これが、このような情けない教授から学べ
る貴重な教訓でありましょう。
(米田富彦)

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