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【第44講】 スペイン語文法入門―兵法的外国語学習への誘い―(その22)

time 2010/02/11

孫子塾副塾長・孫子塾関西支部長
同志社大学/京都外国語大学・スペイン語非常勤講師
米田 富彦
http://espania.okigunnji.com/2008/06/post-1.html
配信日である本日は、建国記念日です!「祝紀元節!」です。
神武天皇が大阪湾に上陸作戦(客戦側)をなされた頃は、著者の現住所のある
大阪市港区あたりは海であり、その中には幾つかの島が浮かんでいたのでしょ
う。神武天皇の軍勢は大阪湾からいざ内陸へ進撃を開始・・・


この上陸作戦が生駒山の奈良県側(大阪府交野市から近鉄富雄駅とか学研登美
ヶ丘駅の周辺とか・・・昔の交通の要所で物部氏が支配していたところとして
有名)にいたトミノナガスネヒコ(主戦側)に迎撃されて、兄の五瀬命がこの
作戦時の矢傷が元で”血塗の海(ちぬのうみ)”と言う今の関西空港のあるあ
たり(?)で亡くなられたことは知られています。
この神武天皇の戦略をはじめ日本人の元からあった戦略思想を知りたい方は、
著者の論文「古事記の戦略思想」(戦略研究学会 『年報戦略研究第5号』
http://tinyurl.com/yzfzz4f )を是非ともご覧下さい。
ところで・・・来る4月の新学期には、京都外国語大学で「応用スペイン語1
(春学期)」、「応用スペイン語2(秋学期)」が開講(聴講希望の方は、
京都外国語大学・教務課 kyomu2@kufs.ac.jp 075-322-6764へお申し込みくだ
さい!)されますが、内容的には”比較戦略論”といったようなことができる
ように適宜、外国の戦略思想、情報思想と日本と日本人の戦略思想、情報思想
については必ず言及いたします。乞期待であります。
そして・・・いよいよ、この「応用スペイン語1・2」のアウトラインができ
ましたので、案内させていただきます。
春学期(4月~7月)は・・・
一回目のイントロダクションでは、外国語学習法、外国語学部ならではのエリ
アスタディの基礎習慣づくりについて解説し、二回目以降は、原典を読み進め
ます。講義は、イベリア半島の先史時代から順に普遍的な闘争事象を哲学しつ
つ特殊的事例を考察して行きます。
このような中で、言語・神話・戦争のシステム、地理的条件と政治・軍事・経
済との相関性、戦争文化、上層・基層・傍層の関係と戦略接触(ストラテジー・
コンタクト)・情報接触(インテリジェンス・コンタクト)について、レコンキ
スタに関しては”兵法”から見たバランスの概念(多敵配慮やバトルロワイヤル
形式でのサバイバル方法)についてなど十四回の講義が行われます。最後の十五
回目は、総括としての論理記述式の筆記試験が行われます。
適宜(ほぼ毎週)、思考訓練のためのレポートやシミュレーションを宿題として
出しますので、一週間毎に外国語(スペイン語)と戦略、情報に関する思考訓練
が向上するようになっています。
秋学期(10月~翌年1月)は・・・
一回目は、夏休みボケから回復するためのスペイン語運用能力と”兵法脳”の
ウォーミングアップを行います。二回目以降は、ハプスブルク・スペインと同時
的多方面多次元の戦略を学び、情報管理運営から見た異端審問所的機関の考察を
行い、新大陸での戦い(征服事業)では、対原住民作戦やゲリラ&コマンドにつ
いて解説し、カルチャーショックの正体とその応用(心理戦)を考えます。
また、軍事革命、RMA、大国の栄枯盛衰の原理(米国、中国などとの比較考察)に
進み、スペインと日本との軍事交流(日欧交渉史)を学び、続いてナポレオンと
ゲリラ・パルチザンをキーワードとしたスペイン戦線とロシア戦線の比較を行い
ます。
そして・・・スペインの対植民地独立運動、非対称戦(戦略と戦術)から見た
カルリスタ戦争(内戦)の分析から、フランコ総統が政権を奪取するスペイン
内戦の戦略分析や”比較内戦学”へのいざないを行います。
また、スペインと日本の諜報機関の関係史、日本・ドイツ・アルゼンチン関係
史、冷戦~21世紀のスペインとラテンアメリカ-その地政学的・文化圏の可能
性-を探るところまで・・・読み進みます。最後の十五回目は、春学期と同じく
総括としての論理記述式の筆記試験が行われ日頃の成果を発揮していただきます。
こちらも適宜、春学期と同じくレポートやシミュレーションをしていただきます。
一般の社会人の方々や他の大学の学生の方々も新しい時代に挑戦するエリアスタ
ディの専門大学である
「京都外国語大学」( http://www.kufs.ac.jp/kufs_new/index.html
でのご参加を宜しくお願い申し上げます。
(44)スペイン語文法入門―兵法的外国語学習への誘い―(その23)
今回は、不規則動詞について学びましょう。動詞の活用に関しては、ネチネチと
ゆっくりじんわりと進めて行きますので、みなさんは、バックナンバーを読み
返して脳に刷り込んでいってください。
☆規則動詞/不規則動詞について
英語でも”ウザかった”不規則動詞ですが、スペイン語にもあります!
しかし・・・みなさんは、悲観することはありません。何故なら、英語でも
スペイン語でもその他の印欧語系の言語は全て不規則動詞にも”規則”があるの
です。それをここで学びましょう。
先ずは、「規則動詞」とはどういう動詞なのか?そして、「不規則動詞」とは
どういう動詞なのか?その最大の見極めのポイントをタネ明かしいたしましょ
う・・・
ア)規則動詞とは?
活用の際(法や時制が変わっても)、√語根に変化が無いものです。
例) “hablar”の場合を見てみましょう。
規則動詞である”hablar”は、語根が√habl- のみで、過去時制であろうが、
また、接続法になろうが、幾ら活用しても語根において絶対に変化はありません。
イ)不規則動詞とは?
活用の際、√語根に2つ以上の”ヴァリエーション”が現れるものです。
例) “pensar”(考える・思う)の場合を見てみましょう。直説法・現在では:
pienso 私は考える
piensas 君は考える
piensa 彼は考える
pensamos 我々は考える
pensa’is 君たちは考える
piensan 彼らは考える
語根を観察すると・・・ √pens-という規則動詞と同じ語根もあれば、ここか
ら語根の中の”e”の部分が二重母音化した”ie”となった√piens- という語
根も現れて来ています。合計二種類が認められます。
しかし、活用語尾は、既に習った直説法・現在の”-ar”動詞の活用語尾である
-o, -as, -a, -amos, -a’is, -anのままです。安心してください!
この語根の中の特定の母音が”活用語尾”を付けることによって”アクセント”
が来たりすると、”e”なら”ie”に、”o”なら”ue”になったりする現象が
あるのです。これはスペイン語を話すスペイン人の勝手な習慣なので仕方がな
いと思って下さい。
ここで大切なことですが、言語では、アクセントとは・・・動詞においては
不規則動詞を作り出す重要条件になっているのです。
参考までに不規則動詞でとても活用が難しい・・・と言われるものに”tener”
(持つ・有する)という動詞がありますが、この動詞の√語根は次の通り認め
られています:
※ちなみに・・・このtenerという単語は、英語で少尉を意味する”lieutenant”
という単語の”-ten-“の部分と語源に関係があります!この英語の単語は、
そもそもフランス語起源のものです。スペイン語では、”lugarteniente”
(”lugar”=職位・地位、”ten-“=持つ、”-iente”=~する人→ある人の職位
を有する人=代理人)という単語もありますので、今後、スペイン語の知識が
深まれば深まるほど、英語の軍の階級用語が意外とスペイン語やフランス語を
起源として持っていることが分かって来ますよ!
不規則動詞”tener”に話しをもどして・・・
a)直説法・現在では、√teng-, ・√tien-,√ten-の三種類があります
b)直説法完了過去や接続法過去では、√tuv-という語根が使われます
なお、みなさんに安心していただきたいのですが、不規則動詞で不規則な部分
は、√語根の部分だけであって、「活用語尾の部分には不規則はありません」
ので気を楽にしてください。
不規則動詞とは、あくまで√語根のヴァリエーションに注目すればよいのです!
☆英語不規則動詞との比較
スペイン語と同時に英語の方もシンクロナイズドして行きましょう。そもそも、
英語でも”√語根 + 活用語尾”が本来の動詞の形式であったのです。これは
スペイン語と同じことでした。
しかし、活用語尾は、英語自身の置かれた環境(北欧種族との交易や中世には
ノルマン・フランク=フランスによって征服されたこと等)により、「第二外
国語」との共存から文法規則の簡略化の方向に進んだのです。
みなさんは、スペイン語の文法を簡略化したければ、先ずは動詞が活用を省略し
たいのではないでしょうか?
故に、誰でも考えることは同じである・・・と肩の力を抜いていただいて・・・
英語では、順次、「活用というもの」は、退化して行ったのでした。
みなさんも、外国人と港で交易したかったら、文法的な規則を省いた意味が通じ
ることを主眼においたコミュニケーションを行わざるを得ません。
「ワタシ コレ カウアルヨ」とか「アナタ ソレ ウルカ? プライス ノー
プロブレムー」とか言った具合です。
このような交易目的のコミュニケーション主体の訳の分からない文法の崩れた
言語を「ピジン語」と言います。英語は、悪く言えば、印欧語の中から生まれた
ピジン語の一種です。だから、外国人同士のコミュニケーションでは、みなさん
は本当はスペイン語で会話するよりも英語で会話した方が楽なのです。といっ
て・・・スペイン語の学習は止めないで最後までやっていただきたいと思います!
(日本語を基礎としたピジン日本語は、「協和語」と言って満州あたりで考えら
れていたことは知られています。「協和語」でインターネット検索すると面白い
ですよ!)
現在の英語動詞の活用は・・・、残っています!それが第三人称・単数・現在
(三単現)の-sなのです。
英語では、活用語尾を喪失してしまったので、√語根のみが生き残り、誰がやる
のかは、主格人称代名詞を一々動詞の前に付けて表現するようになったのです。
要するに、活用語尾の無い”go”だけでは、誰が行くのか分らないので・・・、
IなりYouなりの主格人称代名詞を必ず付けて言わなければならなくなりました。
活用語尾の省かれた”尻尾のない魚であるマンボウ”のような・・・独特の
“英語式の活用”になっているのが英語の動詞の特徴なのです。
受験英語で悩まされた不規則動詞は、過去を表す際の”√語根のヴァリエーシ
ョン”がそのまま残ったものなのです。しかし、まったく気ままに不規則になっ
ているのかと言えば、そうでもありません。それは、語根の中の母音や子音が
特定の規則に従って「不規則」となっているのです。
例)swim – swam — swum
√語根の中の母音に注目してみましょう→ i-a-u と変化しています。この語根の
中の母音が規則をもって変化することを変音(へんおん=”Ablaut”:アプラウ
ト。これはドイツ語文法から借りた言葉です。スペイン語ではapofoni’a)とい
い、元々ゲルマン語である英語の動詞の特質的な性格として挙げられるものなの
です。
※go – went — gone・・・の場合は、goの過去にのみ、wend (進む・行く)と
いう全く他の動詞の過去形を転用したので、例外中の例外となっています。
※また、過去分詞の際には、英語では、接頭辞 ga- (ドイツ語の ge-に相当)も
付け加えられていましたが消失してしまいました。
印欧語でも「簡略化しまくった文法」を持っているのが英語なのです。
みなさんは、スペイン語の文法をじっくり学ぶと本当は英語が簡単になります。
次回は、スペイン語の不規則動詞・・・実は、パターンがあるので楽なのです
が、幾つかのパターンを「各個撃破」して行きましょう!次回をお楽しみに!
Hasta luego.(アスタ ルエゴ=ではまた)
(つづく)

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