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【第9講】 ”宣教師”の機能に関する兵法的観察

time 2008/09/25

孫子塾副塾長・孫子塾関西支部長
同志社大学/京都外国語大学・スペイン語非常勤講師
米田 富彦
http://espania.okigunnji.com/2008/06/post-1.html
今回は、最初に、孫子兵法に云う”間”の概念をベースにして、宣教師の機能
についての話しから進めて行きましょう。


“間”の理解は、”戦略”(ストラテジー)と同じ語源である”謀略”
(ストラタジェム)に関する、よりハイレベル(精神面)なところをマスター
することにつながりますので、このことを心に止めておいてください。
なお、”謀略”(ストラタジェム)についての参考として、『五事七計と聖書
にいう「汝の敵を愛せよ」との共通性』(孫子塾:バックナンバー・2006.10.23
http://sonshi.jp/sub70.html )を熟読しておいてください。相互に対立矛盾するような印象を受ける”敵愾心”と”慈悲心”から
の弁証法が解説されています。
ところで・・・戦略、情報、兵站、地政学全般に関して良い思考訓練となる
『孫子』についての興味深い書籍を紹介しておきます。
孫子兵法については、大型書店に行けば、経営、ビジネス、マネジメント、自
己啓発、支那古典のコーナーなどで文庫版、新書版、劇画版、歴史小説版、一
般向けハードカヴァー単行本、研究者向け・・・などのものを含めざっと20冊
以上の関連作品を目にすることが可能です。
しかし・・・藁をもつかむ気持ちで読んでみても・・・いわばパソコンでOS
(兵法思考=根)を全く考えないで、単にアプリケーションソフト(枝葉末節)
だけを云々している感じもしないではない・・・ですし、「解説本の限界」の
ようなものがあって、普遍的な戦略と情報の方法論は今ひとつわかりにくく、
実際に応用となれば、何となく付け焼き刃になるような不安がつきまとうので
はないでしょうか。
何故か? 
・・・それは、自分自身の直接理解、そこから、納得すること、そして覚悟が
決まること、そして・・・ワクワク、ウキウキと”勇んで”来て問題解決を実
践する”システム”そのものが中途半端だからです。
このような孫子関連の本とは全く異なるものがあります。
一般書店では手に入りにくいでしょうが、かつての”侍”の教育で行っていた
素読(そどく)を通じ、「原典からの自分自身による直接理解を導くもの」と
して、武岡淳彦監修、佐野寿龍校注『戦わずして勝つ孫子兵法-その科学的体
系と思想を講む』(ありあけ出版、1998)というのがあります。
「兵法のOS」を学びたいみなさんに一読をお勧めいたします。
では・・・「汝の敵を愛せよ」に戻って・・・
戦いには必ず敵になる相手がいます。敵に対しては憎たらしいと思い、破壊の願
望が一杯になっています。そこで必要なことが・・・意外ともとれる「汝の敵
を愛せよ」ということです。このような言葉を聞いて、先ずは、相手のことを
考えることは誰にでも理解できます。が、相手と相対している「自分に対して
自分の意外とする点を探求し、それが如何なるものなのか考えて行く」ことか
ら始めると後で興味深い展開になってきます。
一般的に「憎悪と侮蔑と無知」からは、”無限なる残虐性と凶暴性”あたりし
か絞り出すことは出来ないでしょう(これは民度というか国民性というか、世
界の実例を観察していると、そのようなところとも相対性を見せている点が興
味深いところです)。
が・・・ 敵のことを「愛と敬いと教養」から、まるで恋する異性の如くに想
い念じれば(これが”間”になると、さらに・・・矛盾するかもしれませんが、
ここで身を捨てて犠牲になってでも相手を助けたりするのです。かの”美人計”
や”苦肉計”などの真髄です)、うれしがらせて煽てようが、脅して不安にさ
せようが、「相手を喜びの中で滅却させるという本格的な謀略」の主導権を握
ることができるようになり、それこそ、”熱い皮だけの”残虐や凶暴以上の
“冷えた芯のある”慈悲と引導が可能となるものです。
そもそも、快楽も苦痛も神経の一側面を構成しているにしか過ぎないものです。
みなさんは、これら両面を同時に思考し、今一度冷静になって、敵には、むし
ろ、「快楽と苦痛の弁証法を教えてやる」という気持ちが大切です。
敵を愛する・・・何も仏像や神像の前だけで、またはお寺、神社、教会の中だ
けで(要するに他人の印象や評価の面前ということ)、その時だけ・・・善人
の気持ちになってみたり、善人を演じることは簡単なことです。関西では「役
者やの~」という台詞がありますが、ここでは、みなさんに戦いというものに
ついて、かの「ガンジーの”猿マネ”を演じよ」とかの役者になれと言ってい
るのではありません。
本当に”戦いでの善人”(うまいひと)になるには、それなりに覚悟を決め、
前へ行ったり後ろへ戻ったり、明るくなったり暗くなったりというゆらぐ心を
乗り越え、その心の段階を上りつつ、「戦いつつ自らを向上させて行く」とい
う修練が必要です。
現在の逆境、苦境こそ、みなさんの戦う心を鍛え、哀れな羊や才気走った猿、
あるいは激流、急流に翻弄されたり、餌になるメダカや金魚であった段階から、
威風堂々たる”狼”、”虎”、”龍”、”獅子”、あるいは”鮫”、”鯱”に
なすという有り難きものなのです。
この逆境や苦境とは、敵からの最大の贈り物でありましょう。そして、このよ
うな贈り物をもらったら・・・必ず冷たく凍らせて倍にして返して差し上げ、
必ずお口にしていただく・・・というのが礼儀作法というもの(これを、やる・
やらない、で個人なり団体なりの評価が分かれることは、国際政治や軍事、外
交を見ればよく分かってきます)になってきます。
ここに兵法、戦略、情報に関わる、それならではの習得上の奥深くも神妙な醍
醐味が有るのです。かの強敵を撃破したゴンサーロ・フェルナンデス・デ・コ
ルドバ将軍や少数で多数を制圧したエルナン・コルテスやフランシスコ・ピサ
ロらの征服者たちの”戦う心を学ぶ”のです。
では、共に進んで参ることといたしましょう。
8.”宣教師”の機能に関する兵法的観察
当時の宣教師は、定期的に活動地域に関する報告書を欧州の本部に送付してい
ました。日本からのものは、和紙に墨と筆で筆記作成されていたとのことで、
長期保存が可能でした。現在でも膨大な量がスペイン、ポルトガル、イタリア
などの教会、修道院あたりに保管されています。
この報告書のお陰で、当時の16世紀の日本語の発音が現在とは少し異なってい
たことが判明したり、日本史研究の中でも日本各地に残る古文書などの一次資
料と付き合わせて調査することで、戦国日本の歴史を知るための大変有益な活
用がなされているのです。
16世紀の日本史を研究するには、スペイン語やポルトガル語を学び、宣教師た
ちが書き残し、欧州に保存されているものの未だに現代人から解読もされず
に眠り続けている、これらの海外にあるスペイン語やポルトガル語で残された
一次資料の集積から、いろいろと新しい事実を発掘する面白い方法があります。
スペイン語もポルトガル語も、ラテン語から発達した言語、ロマンス諸語であ
り、故に、フランス語、イタリア語、ルーマニア語(旧ソ連領モルダヴィアの
モルドバ語も同じ)などと親子関係になりますので、文法については、同じと
ころや相互に似たところが多く、個々においては、歴史的な経緯から、接触し
たアラビア語、ゲルマン語、スラヴ語などからの語彙(一部文法)が含まれ、
それぞれの個性を表しています。
ちなみに、かの日米の死闘ガダルカナル争奪戦が行われたガダルカナル
(Guadalcanal)という名称は、この島を1567年に発見したのがスペイン人であ
る故にスペイン語ですが、前半の”Guadal”のところは、アラビア語の”wadi”
(川)+”al”(定冠詞・英語の”the”)であり、レコンキスタ時代にスペイン語
に入ったもので、後半の”canal”(運河)は、ラテン語起源で英語にも入っ
ています。この語を翻訳すると「かわみち」ぐらいになるでしょうか。
(ちなみに、16世紀にポルトガル人が日本に伝えたのが京都・丸太町にある老
舗「かわみち屋」( http://www.kawamitiya.co.jp/ )の”そばぼーろ”とい
うお菓子ということです。)
あなたには、先ず、スペイン語かポルトガル語のどちらか一つを集中して学習
されることをお勧めします。
(できましたら、スペイン語から始めてください・・・)
ここでスペイン語の入門書に面白いシリーズを紹介しておきたいと思います。
笠井鎮夫著『スペイン語四週間』(大学書林)という文法書です。
現在の版数は、普通の書籍の版数とは比較にならないくらいのものです。
(何と第250版以上・・・)
現在の本のカヴァーは、少し色使いが異なりますが、元々のカヴァーは、スペ
インの国旗(血と金の旗。正式には国章が付く。参考は、
http://www.sarago.co.jp/nfhtm/es.html をご覧ください。
このサイトでは国旗の礼に則った扱い方も教示してくれています。)と同じく
赤と黄をあしらったものでした。
スペイン国旗の赤と黄・・・この色の組み合わせは、かつての大日本帝国陸軍
の階級章のデザインとオーバーラップする人もいることでしょう。特に兵長
(スペイン国旗と全く同じです)あたりから大佐あたりまで、星とか金のモー
ルが付いたり増えたりしているだけで、一見したところはまるでスペインの国
旗のようです。
大学書林という出版社(出版関係はAmazonで、外国語学校は http://www.dila.co.jp/
ご覧ください。アフガニスタンのパシュトゥン語や支那関連で話題のウイ
グル語などの講座があります)は、かのイラク復興支援の際にアラビア語関係
の書籍の在庫が無くなった・・・とか言われています。日本では学ぶ人の大変
少ない言語や世界の希少言語の辞典、文法書、単語集、会話帳、対訳を多数出
版してくれているところです。
笠井鎮夫著『スペイン語四週間』は、初版が戦前(昭和5年・1930年)でもあり、
単なる文法書というよりも、戦前の日本、スペインの歴史を知るには興味深い
ものとなっています(大学書林の『○○語四週間』シリーズそのものが古いで
す)。
著者の笠井鎮夫先生は、日本の”スペイン学”の基礎を樹立された第一人者で
すが、「古神道」や「心霊現象」の研究家としても有名な大変ユニークな方で、
『日本神異見聞伝』(山雅房)などを出版されています。それにしても・・・
昔の文法の本は、現在の軽薄短小なものと比べて、日本語がしっかりしており、
和訳の箇所も見習うべき点があります。
現在では、独習向きには、寿里順平著『スペイン語の基礎』や『基礎スペイン
語文法』などの一連の入門書が東洋書店(*)から出ており、まとまった解説と
練習問題が付いていますのでお勧めしておきます。
(*) http://www.toyoshoten.co.jp/index2.html をご覧ください。ここは、
ロシア関連などで興味深い本が出ています)
ここで、スペインやラテンアメリカの関連分野に触れる際の注意があります。
筆者は、戦略、情報、兵法を口にする立場から、受講する学生に最初の授業で
指示する言葉があります。それは:
○外国語科目にしても専門科目にしても、先ずは、ここでいろいろ能書きを話
している私も含めて、教壇の前で立って喋っている人の言うことは、全て胡散
臭いと思うこと
○与えられた教科書を決して鵜呑みにしないこと
○要は、自分の頭で考えることが大切なこと
○外国語なり専門をマスターするのは他人ではなく自分がやるものであること
ということです。
お手本とする文法書にしても、翻訳にしても、記述違いや誤訳はあるものです。
「弘法も筆の誤り」という言葉もあります。神聖であり不変と思い込んでいる
法や法律にしても、何故の”天下(だから・・・天の下は何なのかを考えるの
です)”のための法や法律なのか・・・と思うようなこともあります。
水も漏らさぬ戦略や無欠の情報と思い込んで思考停止した時点で見えない執着
が始まっているものです。実の中に虚が生じています。
このように信じ切っている自分の中で”むむむ。ん~”ということに注意を払
い、”あ”から”ん”に至る五十音図の最後からその先に気がつく兵法的”セ
ンス”の醸成は、毎日、毎日、瞬間、瞬間に求められることです。
自らが思考する存在となる・・・そして、行動する存在となる・・・戦略、情
報、兵法とは、何も遠いところで起こったり消えたりするものではなく、今、
今、今のこの一点、瞬間、瞬間における、みなさんお一人お一人が勝負であ
る・・・ということなのです。この講座も、みなさんが何も考えずに”信仰”
してしまったら、面白い新興宗教と変わりありません。
例えば・・・”真実”と”報道”の間には、”質を異”にしているものがあり、
言葉の世界と現実の世界は違ったものです。どこかの看板で見られる「言葉の
チカラ」とは、現実を観念にすり替えたり、観念でねじ曲げたりすることがで
きる面白い台詞です。かの『孫子』にしても文言を覚えて唱えるだけで、あた
かも「ご利益信仰する」ような例もありますが、それでは戦いには勝てず、全
く問題は解決しません。
あなたは、この講座を条件として、自ら思考し、そして行動し、個人的にも、
所属する組織なりにも、地域なりにも、社会的にも、現状を変革し、”何かに
つけて良き方向へ変る”ことを志向してください。この講座も回を進めるに
従って、以前のあなたよりも強化したあなたが現れて来ることを願っています。
これが戦略、情報、そして”兵法”の基本なのであり、本講座の意義もここに
あり!なのです。
ここで重要なことですが・・・そもそも”語学”とは、当該の地域研究と多
次元多面的に様々な情報を取得することに関する「手段」(戦術)であって、
「目的」(戦略)ではありません。が、多くの場合、ありがちな戦略と戦術の
本末転倒になり易く、”語学”だけをメインにしてしまうものです。
実のところ、”語学”の特徴とされる「面白みがない」というのは、習慣や条
件反射(記憶中心)のことであって、知っているか知っていないか・・・とい
う点に帰結されてあまり頭を使わないところにあるから・・・と思います。
ところが、”学(サイエンス)”、それに”術(アート)”になるとどうして
も考え、思考の階段を踏みこえ、応用を通じて向上してゆかねばなりません。
もともと語学とは、自他の思考の比較や原典講読、そして情報取得のための
戦術ですから、各自においては、自分の持っている戦略とのバランスに工夫が
必要です。
日本の中学校や高等学校における英語教育は、海外の文物を記述した講読より
も、会話、とにかく”コミュニケーション重視”とかで、所謂、”語学のため
の語学”に偏重されてきていると思います。日本人が段々と、常日頃からより
頭を使わなくなっているということなのです。
日本での面白い英語教育については、長谷川恵洋著『英語戦争-アメリカ主導
型英語と日本主導型英語の戦い-』、阪南大学叢書81、文理閣、2007をご覧く
ださい。著者は、構造主義言語学・英語学の研究者ですが、政治と言語の相対
性、言語を通じた間接侵略・植民地統治の方法論などに興味の有る方には、い
ろいろ考えさせられる内容にあふれており、実に興味深い一冊となっています。
ということは・・・特定の「目的」を定めて、目的とする分野に関する”外国
語”習得を「手段」として学習して行けば面白さも倍増するでしょう。そうす
れば語学学習につきものの”変な疲れ”や”あせり”は出てこないと思います。
あなたも、軍事、戦略、情報、歴史、地政学に関する文献を、例えばスペイン
語で理解でき、スペイン語で発信できたら、さらに面白くなってくると思います。
では、宣教師の話しに戻ります。
宣教師たちの作成した報告書の日本から欧州までの到達時期は、現在と比べも
のにならないくらい長期間を要しました。言及している項目はあらゆるところ
に及んでおり、貴重な資料となっています。
神父(司祭:パードレ。これが訛ってバテレン)が、信者(側近になってい
たり、側室になっていたり・・・の立場と条件も踏まえておいてください)か
らの懺悔(本当は”告白”と言います)を通じ、さまざまな重要組織の抱える
事実に関する間違いない内部情報を直接聞く機会(所謂、”ヒューミント”と
いうものです)に恵まれていた点を考えると、宣教師の報告書が、当時の日
本を解明する重要な資料であることは明らかです。
このような資料の中では、イエズス会宣教師、ルイス・フロイス著、川崎桃太・
松田毅一訳『日本史』(中央公論社、1977~1980)が有名です。よく資料とし
て活用されたりしています。とはいうものの、ここで紹介されているのはまだ
まだほんの一部に過ぎません。何故か知りませんが、この労作以降、この分野
に手を付けて大々的に開拓し、活躍する人がわが国にはいません。
また、諜報活動は”表”に表れることはないものです。
おおやけに知られるとよくないものとなっています。この分野を、誰が、どの
ような人材を使って、どのような組織づくり・組織構えで以て・・・要するに、
如何に知恵をこらした組織の設立とその管理運営を行うか...、当時の
“常識”を踏まえるならば、一体如何なるものであったのか・・・
ここでみなさん、このことについて、スペインでも、日本でもよいので一度
考えてみてください。
今回は、16世紀の宣教師をテーマにスペインと日本の「情報史」(本格的な情
報史研究は、「情報史研究会」 http://www11.ocn.ne.jp/~terry/intel.htm
をご覧ください)のようなところにも触れています。実は、20世紀になって、
スペインと日本は、この「情報史」の中でいろいろと興味深い関係を再び歴史
の表面に見せるのです。
特に日本では、スペイン第二共和制の時代からスペイン内戦を経て、フランコ
総統が仕切った時代に注目すると興味深いものがありましょう。日本軍がスペ
インで情報活動を展開していたことは知られています。
残念ながら、スペイン第二共和制、スペイン内戦、フランコ総統あたりに関する
日本の書籍(あるいは研究)等は、未だ未だ偏向したイデオロギー的な主張
(大体が反日的・侮日的な意味が込められたもの)が見られたり、本当は学術
的素養というか中身のない”スペイン語屋”というか”語学屋”がもっともら
しい大学教授とかの肩書きで以てカムフラージュしたものが目に付くところです。
とはいうものの、このスペイン第二共和制、スペイン内戦、フランコ体制にか
けての時代について、日本でもきちんとした研究者も現れて来ています。
宮杉浩泰氏(早稲田大学現代政治経済研究所特別研究員)は、戦略研究学会
http://www.j-sss.org/ )・第6回年次大会(平成20年5月17日~18日開催、
於:京都産業大学)で「再考・駐スペイン公使須磨弥吉郎の情報収集活動」と
題して興味深い口頭発表をされています。
このあたりの時代は、
ソ連とドイツの”ラッパロ条約”や”電撃戦”、人物では、スターリン、ムッ
ソリーニ、ヒトラー、ソ連の赤軍、ドイツのコンドル義勇軍。
また、ゲーレン機関、青の師団(ディビシオーン・アスール:独ソ戦でのスペ
イン人義勇軍)、戦後の親衛隊(SS)幹部。
そして、大西洋を越えて、ミュージカル『エビータ』の夫であった軍事史家で
あり、軍人だったフアン・ドミンゴ・ペロン大統領と彼の時代のアルゼンチン。
などを興味深いキーワードとして、”日本とソ連”、”日本とドイツ”、
“日本とアルゼンチン”(日露戦争時に日本海軍に”日進”、”春日”を売却
してくれた国)の間の軍事史(興味がある方は「軍事史学会」
http://wwwsoc.nii.ac.jp/mhsj/ をご覧ください)、及び、情報史としても
注目を集める分野となっています。
また、日本にとってスペイン内戦が、”ノモンハン事件”を知るための良い
手がかりになっていることも知られています
ところで・・・日本にある主なスペインとの友好団体には、高円宮杯全日本ス
ペイン語弁論大会を主催している財団法人日本スペイン協会( http://www.casa-esp.com/
があり、会員(個人、法人)に多彩な顔ぶれを揃え、在日スペイン大使館
などと太いパイプを持っていますので、ここで参考までに紹介しておきましょう。
次回は、戦略(ストラテジー)と同じ語源を有する謀略(ストラタジェム)に
ついて、16世紀当時の宣教師の活動から、今までの視点とは異なるところより、
いろいろと観察を進めて行きたいと思います。
(つづく)


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