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創刊2000年10月のメールマガジン「軍事情報」です。

2015年。本の紹介

2015年、軍事・情報分野で目についた本と言えば、

・青林堂
・床井雅美
・歴史書
・インテリジェンス

でしょうか。

●青林堂さん

青林堂さんが出される本は、
時代の空気をすくい上げるものですね。
雑誌と書籍の間にあるメディアという感じです。

より正確に言えば、
雑誌 ムック 書籍という分類の、
ムックと書籍の間を開拓した印象です。

もうひとつの特徴は、
ネット言論を積極的に拾って本にしているところです。

これまで週刊誌が担っていたであろう分野に、
積極的に進出してますね。

そして、切り口が誠にうまい。
(その分作るのはものすごく大変だと思いますが)

雑誌のような「時代の空気」を捉えた本を青林堂さんが出すなかで、
戦後日本が目に見えないところに押し込めてきたさまざまな動きが
今年になって表層に顕れてき。

来年以降この動きは加速の一途をたどる、

との感を持ちます。

典型例が、

『余命三年時事日記』
http://okigunnji.com/url/40/

『そうだ難民しよう! はすみとしこの世界』
http://okigunnji.com/url/41/

でしょう。

いずれも「事件」レベルの反響を巻き起こしています。

結果、「余命」など、
発売5日で5刷というとんでもない成果を残しました。

この2書は、
雑誌感覚で読め、ことしの今の気分を感じ取るうえで
絶好の本と言えましょう。

『余命三年時事日記』
http://okigunnji.com/url/40/

『そうだ難民しよう! はすみとしこの世界』
http://okigunnji.com/url/41/

●床井雅美さん

床井雅美さんは、小火器研究の世界的権威です。

ことし、大部のピストル事典を2作世に出されました。
顕著な成果を残されたといえましょう。

『メカブックス 現代ピストル』
http://okigunnji.com/url/42/

『ピストル弾薬事典』(2016/1/6発売)
http://okigunnji.com/url/43/

とくに『ピストル弾薬事典』は、
これまで一般向けには世に出ていなかった内容です。

満を持してようやく出たという印象を与えるこの本は、
あらゆるピストル弾薬のことがわかるレファ本で、
プロはもちろん、ガンマニアや銃器ファンには手放せない一冊です。

銃器は発射装置としてとらえられがちですが、
実は発射される弾薬こそがキモで、ここがわからないと
銃器の本当のところは掴めませぬ。

その勘所がわかっているガンマニアや銃器ファンは、
これまで弾薬の事典がないことに大きな不満を持っていたようです。

安くはない本なのに、
先行発売の場では飛ぶように売れたことからも、
そのことがわかります。

『ピストル弾薬事典』(2016/1/6発売)
http://okigunnji.com/url/43/

●歴史書

歴史書でなんといっても筆頭にあげられる書は

日露戦争陸戦史にあらたな視座を提供した

長南政義さんの

『新史料による日露戦争陸戦史 覆される通説』
http://okigunnji.com/url/mtqfeoj8/

です。

これまで日露戦争陸戦史といえば、戦争なのに政治史や外交史が主で、
軍事面の歴史と言えば、谷寿夫中将の『機密日露戦史』と参謀本部編
『明治三十七八年日露戦史』など軍が出した書物が必ず取り上げられる
という状況でした。

しかし平成に入ってから、当時枢要の場にいた軍人たちの
一次史料が続々と発掘され、それらを通じ、通説を見直す必要が
出てきたわけです。

その任務に敢然とあたったのが長南さんと版元さんで、
一年がかりでこの本は作られました。

従来の研究書が使えなかった新史料を縦横に駆使し、通説の誤りを
指摘・修正している点がいちばんの特徴です。

単に手を加えただけではなく、
陸上作戦の通史にとどまらず、人事・情報・兵站の部門史にまで及ぶ内容と
なっています。この点からもまさに日露戦争陸戦史の決定版といえます。

いまや、本著を読まずに日露陸戦史を語れば
モグリと言われてもしかたないでしょう。

『新史料による日露戦争陸戦史 覆される通説』
http://okigunnji.com/url/mtqfeoj8/

それと、大東亞戦争敗戦時の帝国陸軍の作戦思想の変遷を丹念に追った

家村さんの

『大東亜戦争と本土決戦の真実』
http://okigunnji.com/url/vqdc6zin/

も今年を代表する歴史書でした。

うちのメルマガ連載記事が元となった内容で、
その意味からも忘れられない作品です。

「日本を取り戻す」感覚を味わえる内容です。

『大東亜戦争と本土決戦の真実』
http://okigunnji.com/url/vqdc6zin/

忘れてはならない歴史書も出ましたね。

兵頭二十八さんの

『アメリカ大統領戦記1775-1783: 独立戦争とジョージ・ワシントン1』
http://okigunnji.com/url/44/

です。

わが国には見るべき「米の戦争研究」が存在しません。
この本は、その穴を埋める作品です。

米は軍事の国で、軍に命令を出す権限を持つのが大統領ですから、
大統領研究抜きに米国の戦争は掴めないと思います。

大統領の事績を軍事的観点から描き出す試みが
誠に新鮮で、それができる人はこの人を置いていない
と思わせる快作です。

続編の予定もあるそうです。完結を望みます。

『アメリカ大統領戦記1775-1783: 独立戦争とジョージ・ワシントン1』
http://okigunnji.com/url/44/

●インテリジェンス

インテリジェンス本も
ことしは注目すべき書が数点出ています。

まずはなんといっても
上田篤盛さんの

『戦略的インテリジェンス入門』
http://okigunnji.com/url/38/

でしょう。

先行予約の際にお伝えした通り、
「あなたがインテリジェンススキルを身につけ、インテリジェンスの成果を出す」
ことを目的とする教本です。

ミレニアム的地殻変動の真っ最中に地球がある今、
お上の言うことに唯々諾々と従うのみでなく、
お上に物申す国民が増えなきゃいけません。

そのための必須スキルがインテリジェンススキルですが、
この本を通じて、インテリジェンススキルの骨組みを
身につけられます。

少なくとも軍事・情報に関心を持つ人なら、
手元に必ず携えていなければいけない書です。

『戦略的インテリジェンス入門』
http://okigunnji.com/url/38/

その他注目すべき書としては
太田文雄さんの、久々のインテリジェンス啓蒙本があげられます。

『国際情報戦に勝つために: 情報力強化の提言』
http://okigunnji.com/url/45/

太田さんは元海将、元情報本部長です。
無機質でつるっとした手応えのない読後感を覚えますが、
書かれていることは重要で興味深く面白いですね。

『国際情報戦に勝つために: 情報力強化の提言』は、
国際情報戦に対する国家インテリジェンスへの提言です。
一般国民もわきまえておくべき「対情報」感覚を
身につけることができます。

あとこれは今年ではないんですが、
大田さんは昨年、

『日本の存亡は「孫子」にあり』
http://okigunnji.com/url/46/

という本も出されています。

題名通りの孫子解説本で、
支那の情報戦の骨格をささえる一翼「孫子」を、
インテリジェンス・安保面から読み解く内容です。

上田さんの連載『三十六計』と合わせ読むと面白いかも
しれません。

それと、これはまあ、ディープな世界の範疇に入るかも
しれませんが、イスラエル政府が出した「公式インテリジェンス史」が
初邦訳された年でもありました。

『イスラエル情報戦史』
http://okigunnji.com/url/47/

私個人は、ドイツのゲーレン将軍の回顧録に匹敵する
貴重な記録と感じますが、一般の人にはあまりに学術的で
重い、ピンとこない内容でしょう。

でも弊メルマガの読者さんでしたら、
価値はわかるはずです。

●おまけ

今年の11月はなぜか三島由紀夫の話でもちきりでした。

昭和45年に割腹自刃してから45年というキリの良い年だったからでしょうか。

集団自衛権限定行使明言という歴史的一歩(0.1歩といったほうが正確か)を
戦後日本が踏み出した記念の年だったからでしょうか。

いずれにしても、三島が話題になったことは確かです。

三島と言えば宮崎正弘さんですが、今年出たのは意外な著者の本でした。

村田春樹さん。元楯の会会員。

『三島由紀夫が生きた時代 楯の会と森田必勝』
http://okigunnji.com/url/48/

得体のしれない自称芸術家とかがピント外れの三島評を
偉そうな顔してほざいてきましたが、
なんといっても、楯の会会員が一般向けにはじめて
当時の模様を伝えたわけです。
インパクト大きいですよね。

割腹自刃したリーダーが率いたグループの元会員の書。
ということで、なんだかおどろおどろしい印象を受けますけど、
この本、すごく軽く読めるんです。

ある方もおっしゃってましたが、
「当時(昭和40年代)の時代の空気、風俗を見事に表現している」
内容ですね。

もひとつ重要なのは、
ずっと疑問に思ってきた
森田必勝さんのことが余すことなくわかる点です。
これは、中にいた人にしか書けないでしょう。

あの事件の真の主役は三島さんでなく森田さんだったんですね。

『三島由紀夫が生きた時代 楯の会と森田必勝』
http://okigunnji.com/url/48/

●さいごに(エンリケ)

ことしはほとんど本の紹介をお届けできなかったのですが、

あさってからはじまる平成28年からは、
お届けするようになります。

どうぞお楽しみに!

今年一年、メルマガ「軍事情報」を
読んでいただきありがとうございました。

来年も、どうぞよろしくお願いします。

どうぞよいお年をお迎えください。

–エンリケ

追伸

そうそう、こんな作品もありますよ。

元高級将校が作者ということで話題になった漫画。

『ブラックプリンセス 魔鬼』
http://okigunnji.com/url/50/

すごくツボにはまって、全巻読破してます。
つづきが楽しみです。

それと、今年連載を書いてくださった
手裏剣武芸者・山下知緒さんの

『古式伝 験流手裏剣術』 (DVD付)
http://okigunnji.com/url/9ejaiqsk/

は、実践的で使える一冊です。

わたしもこれで手裏剣始めました。

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