イラン軍事に関する情報資料

イランの対外関連報道は既に広く報道されており、2005年10月、米下院軍事委員会の公聴会で複数の専門家が様々な懸念材料が指摘していました。
Bill Gertz, “Iranian militants in power stir fears,
” _The Washington Times_, 14 Oct 2005,
< http://www.washtimes.com/national/20051013-114716-3258r_page2.htm >
(19 Oct 2005).

さらにイランは、特殊部隊が運用するミゼット潜水艦の建造も進めています。
同国の国営メディアは2005年5月10日、ミゼット潜水艦を「多数建造中」である 、と報じていました。
JimSantos,
“Iran Starts Making Midget Submarines,” _Reuters_,10 May 2005
< http://www.dolphinsubvets.com/modules.php?name=News&file=article&sid=129 >(3 Aug 2005).
海上交通への影響を及ぼすものとしては、機雷戦能力も開発しており、湾岸地域の石油供給への脅威となる可能性があるとされています 。
Gertz,op.cit.
さて、イランは新たな「兵器システム」導入を試みている「可能性」があります。
ウクライナは2000年3月、イランにイルカを輸出しているが、これらのイルカは艦船の破壊や機雷敷設に訓練されたものであり、トレーナーも同行して飼育施設で働くことになっています 。
Askold Krushelnycky and Charles Recknagel,
“Ukraine: Purpose of Iranís Dolphin Purchase Unclear ”,_Radio
Free Europe / Radio Liberty_, 15 March 2000,
< http://www.eurocbc.org/page852.html > (11 June 2005).
 トレーナーのボリス・ズリドは旧ソ連で最も有名な海洋生物学者であり、同人の研究のほとんどはイルカを艦船の破壊や機雷敷設(sabotaging ships and laying mines)のために訓練することでした。なお旧ソ連軍も米国同様に、イルカを人員殺傷用にも訓練していました。
本事案の背景には、ウクライナとロシアとの間の黒海艦隊問題も背景にあったでしょう。もっとも本事案を補強する資料は、小生は寡聞にして存じません。
是非とも皆様方の御意見を頂戴いたしたく思います。
イランを極悪国の如く述べましたが、イラン周辺の状況は、同国の責任ある担当者であれば誠に憂慮する事態です。
諸外国軍のプレゼンス、就中米国、イスラム教国でありながらシーア派ペルシャ民族たるイランを警戒するサウジアラビア(イラ・イラ戦争でイラクを支援、対イラン運用の可能性があるCSS-2の保有等)、スンニ派であって核を保有し、潜在的紛争要件を抱えるパキスタン、そしてイスラエルが存在、等々です。
↓はイランの核開発が諸外国に与える影響を分析した資料(米中心)ですが、
その背景の理解に資することが大であると存じます。
J U D I T H S . Y A P H E a n d C H A R L E S D . L U T E
S,”Implications of a Nuclear-Armed Iran,”
< http://www.ndu.edu/inss/mcnair/mcnair69/McNairPDF.pdf >
(製パン居士さま)