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田母神俊雄 『自らの身は顧みず』

前空幕長田母神さんの手になる本が出版されました!

一言で言えば、「田母神問題」の本質は正しく伝えられていない。
ということです。
そのことを正確に把握するために必要な情報がぎっしり詰まっているのが本著
です。
自衛官の言論の自由云々、自衛隊内の手続き云々、軍政関係云々・・・
これら巷で話題になっていることごとは「田母神問題」の本質ではない、と
いうことが本当によくわかります。
今巷でいわれている話題のほぼすべては、いってみればどうでもいい枝葉のこ
とです。
ではなにが本質なのか?


「空軍参謀総長が自分の国を誉めたら職を追われた」
という事実です。
戦後日本が一貫して国民から奪おうとしている「愛国心」を取り戻すことなしに
国防は達成し得ないという真実です。
田母神さんは軍人です。
ひたすら国防のため、全人生を祖国に捧げてこられた軍人です。
言論の自由や、シビリアンコントロール云々に異議を唱えているのではありませ
ん。
いま、祖国は歴史を失いかねない危機的状況下にある。
何とかしなければならない。
ひしひしとそれをお感じになっていたのです。
そして今もお感じになっているのです。
現実を知る方だけに、その焦燥感たるや、凄まじいものがあるのだと存じます。
私が見るところ、この問題の本質を初度段階で最も正確に捉えていた著名人は、
佐藤守退役空将閣下、荒木肇先生、中西輝政先生、小堀桂一郎先生のみだった
ような気がします。
田母神さんは本著の中で、自身が展開してこられた祖国が歴史を取り戻すため
の戦い、愛国心を取り戻すための実践記録や心のうちを吐露されています。
実践家の行動記録として、これほど貴重な手記があるでしょうか???
「解任されたこと自体は、シビリアンコントロールの発露であり当然のことだ」
「問題は、「日本は悪い国だ」という人でない限りトップクラスの自衛官に
なれないということだ。これはよくない」
「愛国心は国防の根幹である」
「わが国内は現在、戦場になっている」
「自衛官が口をつぐむことは・・・・」
「わが国はシビリアンコントロールが機能しすぎるほど機能している。それも、
“政治将校団”である内局がコントロールする、欧米のような民主主義の国家とい
うより中国や北朝鮮に近いシステムだ」
「核兵器をもてない国家は核兵器保有国の意志に従属せざるを得ない」
という趣旨の言葉が綺羅星の如く続きます。
(一部メディアではいつもの如く「核武装」という言葉のみ切り離して流し、
「本著は核武装のみ一人歩きしている内容」との錯覚を与える世論工作が実施
されているそうです。笑)
堅い話ばかりではありません。
先日ご紹介した米田さんのお便りにもありましたが、
どうも田母神さんは「おもろいおっちゃん」のようです。笑
本著でも書かれていますが、記者にもかなり好かれているんじゃないで
しょうか。
その意味から、この本はあとがきから読むのがいいと思います。
タモさんの本領・人間は、あとがきに凝縮されています。
笑いを取るつもりで口にした「そんなの関係ねえ」がすべって大騒ぎに
なったことなど、筆致が押さえられているだけになんとも面白く、腹を
抱えて笑ってしまいました。
大変失礼ですが、「タモさん、おもろすぎるで」とつい口に出てしまいました。
実践家ならではの具体的な提言も貴重です。
第六章の「精強な自衛隊をどうつくるか」は、私がこれまで期待してきたすべ
ての言葉が記されています。
最後に感想をお伝えします。
「乾ききっていた人としての根幹部分に、たっぷりと水・栄養をもらったよう
な、うるおい快感を覚えています」
本著を手に出来たことで、よき新年を、少しは気分よく迎えられそうです。
素晴らしい本を素晴らしい時期に、電撃戦の再来かと思うばかりの迅速さで
書籍化したワックさんの志と能力に対し、最大限の敬意と賞賛を捧げます。
本当に素晴らしい事業をされました。国民の一人として深く感謝します。
年末年始に楽しくご高覧ください。
(エンリケ航海王子)
本著の目次は以下のとおりです。
第1章 歴史を捻じ曲げる政治の責任
 南京大虐殺はなかった
 逐次強化されていった戦後日本の左翼化傾向
 歴史的経緯を無視したお門違いの議論
 「靖国問題」を乗り越えられない日本政府
 「村山談話」は破棄されなければならない
 栗栖統幕議長解任の後遺症
 積極的発言は自衛官の責務
 教育は「強制」からはじまる
 東大五月祭で歴史講義
 海外でも日本の立場を代弁
 中国軍幹部と必死の歴史論争
 国会参考人招致は、まやかしと言うほかない
第2章 国会に参考人として招致されて
 「立法府に対する挑戦だ」
 二度に渡って発言を制限された
 「村山談話」は言論弾圧の道具
 目からウロコの歴史講座
 日本ほどシビリアンコントロールがしっかりしている国はない
 前へ出る勇気を
 精強な自衛隊は国民国家のため
第3章 日本は悪くない
 「背広」と「制服」がいがみ合っていてよいのか
 戦前の中国大陸への日本軍駐留は、条約に基いている
 コミンテルンの謀略にはまった日本
 ハル・ノートの筆者も共産主義者だった
 軍紀厳正だった日本軍
 世界中で情報工作を仕掛ける中国
 「従軍慰安婦」も「南京大虐殺」も真っ赤なウソ
 無実の罪を着せられてきた日本
第4章 不磨の大典となった「村山談話」
 「大東亜を米英の桎梏より解放する」
 日本はアジア独立の母
 素性が悪い「謝罪決議」と「村山談話」
 中国の侮日的態度は、「近隣諸国条項」を設けてから
 マスコミも国益を守る必要がある
 英国も自虐史観に悩んでいた
 バンドン会議で謝罪の愚
 日本人はかつて美しかった
第5章 日本の防衛体制のお粗末さ
 「志は高く熱く燃える」
 ブルーリボンを胸に
 国防の基盤は愛国心
 専守防衛は非現実的な戦略だ
 ダッカ事件後に日本人拉致が急増
 自衛隊は警察官と同じ?
 「国民の救出」ができない自衛隊
 空自の敵地攻撃能力の現状
 「東シナ海には触れるな」
 軍は国家の大黒柱
 「同盟」とは共に血を流すこと
 国際関係は性悪説が前提
第6章 精強な自衛隊をどうつくるか
 自衛隊を国際標準の「軍」とするのは政治の責任
 核シェアリングに踏み出せ
 制服自衛官に名誉を
 ”第二の戦場”と言える日本の国内状況
 望まれる幹部学校への留学生誘致
 軍隊は国の名誉と一心同体
あとがき
<巻末付録>
村山談話
河野談話
日本は侵略国家であったのか(アパグループ懸賞論文 最優秀賞受賞)
自衛隊退職にあたっての所感(二〇〇八年十一月三日・退官記者会見)
参院外交防衛委員会での答弁(二〇〇八年十一月十一日)
ご紹介したのは
『自らの身は顧みず』
著 田母神俊雄
出版社 ワック株式会社
発行日 2008年12月16日


でした。

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