もし、建国記念の日に、 こんなことが起こったらどうしますか?


防衛庁における情報勤務の中で、戦後日本を襲った各種危機に接したわが国が情報面でいかに対処したか?戦後日本の情報体制の何に問題点があるのか?を描き出すなかで、21世紀のわが情報に意見具申する書
 http://358r.info/acq/4829505613

なぜ、函館空港に亡命したミグ25機長を自衛隊は尋問できなかったのか?
なぜ、昨年の北鮮ミサイル発射でJアラートやエムネットが機能しなかったのか?
なぜ、わが国は情報戦で後れを取り続けているのか?
そういう疑問をお持ちのあなたにとってこの本は、これまで埋められなかった「気になる穴」を埋めてくれる快感を味あわせてくれることでしょう。
http://358r.info/acq/4829505613
著者の佐藤さんは、高校卒業後創設間もない警察予備隊に入隊し、定年まで任務遂行にあたった、たたき上げの陸自情報将校です。退官後に大学院に入学。7年後に博士号を取得した(!)驚くべき人物です。
自衛隊時代は一貫して対ロ情報畑にいた生粋のロシア情報屋さんです。
詳細は、以下略歴をご覧ください。
■執筆者紹介
佐藤守男(さとう もりお)
1932年三重県生まれ。1956年三菱重工業名古屋機器製作所入社。同年警察予備隊採用。陸上自衛隊北部方面総監部第2部(ソ連一般情報)、中央資料隊第1科(ソ連軍事情報)、陸上幕僚監部第2部調査別室(ソ連通信情報分析)を経て、1985年防衛庁事務官に転官(通信情報専門官)。1992年定年退職。同年北海道大学大学院法学研究科公法先行修士課程入学、1999年同博士課程修了。博士(法学)。現在、北海道大学大学院法学研究科附属高等法制研究教育センター研究員。専攻は、国際政治・日露関係史。
著書
『情報戦争と参謀本部ー日露戦争と辛亥革命』(芙蓉書房出版、2011年)
この本は二部構成です。前半が「情報戦争の教訓」で、戦後日本で発生した4件の事件を情報面から分析し、教訓を導き出すケーススタディです。後半が著者の回顧録となっています。
特に、各分野で情報収集(インテリジェンス)の任に当たっている新人~中堅の方に大きな示唆を与える内容と思います。
見落としてほしくないポイントは
・取り上げられている各事件のどこに情報面・防衛面・安保面・国防面での問題があったかを指摘している
・情報マンに最も必要なのは一に語学能力、二に語学能力、三に語学能力。
 習得するには、地道に努力するしか方法はない
・ロシア(ソ連)に対する警戒の目を緩めてはならない
・優秀な情報機関要員が素晴らしい情報を集めて報告したとしても、国家指導部がバカだと、国のために良い結果を生み出せない。「情報は結果がすべて」と断言する著者の言葉は極めて重い。
・情報面における各種教訓を、わが国はなぜ後に活かすことができないのか?
といったところです。
特に感じたことがあります。
ミグ―25亡命事件は、冷静に考えたら背筋が寒くなる事態であったにもかかわらず、対処の過程で露わになったのは「役所間の縄張り争い」「軍として必要な環境を授与されていない自衛隊の現状」でしかありませんでした。
国家として取るべき軍事的対処(自衛隊によるベレンコの徹底的取調べ)ができなかったことは誠に不適切で、独立主権国家として恥ずべき事態です。
ところがわが国には、痛切にこのことを反省し、後に活かした形跡は今に至るも見られません。
本著を通じて一貫して流れているのは、「何が起きてもそこから得られた教訓を後に活かせないわが情報体制」への痛烈な批判です。
ソ連がなくなったら「ソ連の敵だったロシアは味方」と意味もなくとらえて国策とする・・・などなど、時代の流れにふらふら追随し、自国の見識に基づく安保・国防・防衛体制の構築ができない。それが戦後日本という国ではないでしょうか?
最大の理由は「国策決定判断に必要な自前情報を持っていない」点にあるのではないでしょうか?
米情報にある程度依拠するのは、いまの時代しかたないでしょう。
けれども、米がわが国に提供するのは「米の国益にかなう」ものだけだ、というあからさまな現実も、あわせて知っておかねばなりません。
本著を通じ、さまざまなわが情報機関・情報活動に関する知識を身につける中で、
自前の情報能力を確保するためにはどうすればよいか?についてあなたも考えていただきたいです。
ぜひ手に取ってください。
そして、多くの人の意見を聞いてみてください。
おススメします。
この本の目次です。
●目次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
第1章 情報戦争の教訓・・・・・・・・・・・・・・・11
 1 北朝鮮ミサイル発射事件(二〇一二年)・・・11
  発生の経緯・・・・・・12
  事件への対応・・・・13
  教訓・・・・・・14
  (1)「第一報」の価値がわからなかった政府・・・・15
  (2)二重確認(double check)の不手際・・・・・17
  (3)全国瞬時警報システム(「Jアラート」)の不作動・・・18
  (4)エムネット(Em-Net)の不活用・・・・・19
 2 「ミグ―25」亡命事件(一九七六年)・・・・・・・21
  発生の経緯・・・22
  事件への対応・・・・25
  教訓・・・・・・33
  (1)ベレンコに対する尋問がなぜできなかったのか・・・・34
  (2)尋問可能な組織(機関)はあったのか・・・・・36
  (3)予測される亡命事件に対処できるのか・・・37
  (4)情報収集体制の整備が喫緊の課題・・・・・39
 3 「大韓航空機」撃墜事件(一九八三年)・・・・・・・40
  発生の経緯・・・43
  事件への対応・・・・49
  教訓・・・・・・53
  (1)原爆投下「B-29」のコールサインを見落とした歴史の教訓・・・・55
  (2)「大韓航空機」の最後のコールサインから兆候をつかめなかった・・・58
  (3)情報の価値は結果によって決まる・・・60
  (4)事件後の対応に見る軟弱な外交姿勢・・・・・61
 4 生かされていない「教訓」・・・・・・・63
 (1)イラク復興支援時の情報収集努力の欠如・・・・64
 (2)福島第一原子力発電所事故の情報無視・・・・・66
 (3)中国大使館への情報漏洩・・・68
 
第2章 情報勤務の回顧・・・・・・・・・・・・・・・73
 1 国家警察予備隊に入隊(一九五〇年)・・・・73
   朝鮮戦争勃発と国家警察予備隊志願・・・・・74
   岐阜時代・・・・・80
   善通寺~姫路時代(渉外勤務、米軍教範翻訳作業)・・・82
 
 2 北部方面隊勤務(一九五四年)・・・・・84
   乗船するはずだった「洞爺丸」が座礁転覆・・・・85
   陸上自衛隊調査学校でロシア語を学ぶ・・・・87
   極東ソ連のラジオ放送受信・翻訳に従事・・・・89
   北海学園大学法学部(夜間部)に通う・・・・94
   東京の中央資料隊でロシア語資料の翻訳にあたる・・・99
 3 陸上幕僚監部第二部別室勤務(一九七三年)・・・・・99
   第二部別室とはどのような組織か・・・・99
   東千歳通信所に配置される・・・・105
   ソ連船舶の動向把握と世界航行警報システム・・・・107
   アポロ-ソユーズ・テストプロジェクトに参画・・・・114
第3章 情報業務の再生・・・・・・・・・・・・・・・・・117
 1 自衛隊定年退職(一九八五年)・・・・・117
   「UC」転官し通信情報専門官に・・・・118
   慶応義塾大学法学部(通信部)で学ぶ・・・・123
   四二年に及んだ防衛庁勤務・・・・・128
 
 2 北海道大学大学院進学(一九九二年)・・・・131
   修士号授与・・・・131
   「北海道総合研究調査会」特別研究員としてロシア資料の
    データベースを作成・・・138
   博士号授与・・・・146
   生体腎移植と献体・・・・151
おわりに・・・・・・・・155
参考文献・・・・・・・・159
いかがでしょうか?
このインテリジェンスブックを読み終わるころあなたは、わが情報体制の実態と情報軽視思想が今なお続いていることが理解できるだけでなく、4つの事件のケーススタディと著者の回顧録からなる本著の内容を通じ、わが情報戦史のキモをつかむことができ、初歩段階の実践に自然に足を進める事ができるでしょう。
■執筆者紹介
佐藤守男(さとう もりお)
1932年三重県生まれ。1956年三菱重工業名古屋機器製作所入社。同年警察予備隊採用。陸上自衛隊北部方面総監部第2部(ソ連一般情報)、中央資料隊第1科(ソ連軍事情報)、陸上幕僚監部第2部調査別室(ソ連通信情報分析)を経て、1985年防衛庁事務官に転官(通信情報専門官)。1992年定年退職。同年北海道大学大学院法学研究科公法先行修士課程入学、1999年同博士課程修了。博士(法学)。現在、北海道大学大学院法学研究科附属高等法制研究教育センター研究員。専攻は、国際政治・日露関係史。
著書
『情報戦争と参謀本部ー日露戦争と辛亥革命』(芙蓉書房出版、2011年)
『情報戦争の教訓: 自衛隊情報幹部の回想』
著:佐藤守男
単行本: 161ページ
出版社: 芙蓉書房出版 (2012/9/7)
言語 日本語
ISBN-10: 4829505613
ISBN-13: 978-4829505618
発売日: 2012/9/7
商品の寸法: 19.6 x 13.6 x 2.9 cm
http://358r.info/acq/4829505613
(エンリケ)
追伸
著者の手になる、より本格的な情報研究書
『情報戦争と参謀本部ー日露戦争と辛亥革命』(芙蓉書房出版、2011年)
もよろしければ手に取ってください。本著の理解がより深まります。
http://tinyurl.com/b8aqvot

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