【転載】「国立追悼施設」化する千鳥ヶ淵

2020年4月21日

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 軍事情報 (【転載】「国立追悼施設」化する千鳥ヶ淵)   11,499部
平成20年(2008年) 6月3日
┏【目次】─────────────────────────────☆
┃  ☆ 【転載】「国立追悼施設」化する千鳥ヶ淵
┃  ☆ 広告に関するご案内
┃  ☆発行:おきらく軍事研究会
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本日配信された『斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」vol.34』に、以下の
ような記事がありました。
国民多数が敬愛し、祖国への思いを馳せる鎮魂の場「靖国」を政治ツール化し
ている一部エリートは、一体誰のために何をしようとしているのでしょうか?
畏れ多くも皇族の方々を利用してまで。
国難に殉じた英霊への敬意を忘れ、わが歴史の何たるかも理解せず、政治とも
いえぬ小手先細工に汲々とする人々には、シナで起きた地震の如く天罰が下る
でしょう。
以下、全文を転載します。
□□□□□□□□ 「国立追悼施設」化する千鳥ヶ淵 □□□□□□□□
以下は斎藤吉久メールマガジン(5月30日、No.399)からの転載です。
http://www.melma.com/backnumber_158883/
先日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で厚労省が主催する拝礼式が行われ、新たに629柱
の遺骨が納骨されたと伝えられます。
高円宮妃殿下が出席され、福田首相ほか政府関係者、遺族関係者が出席してそ
れぞれ献花し、桝添厚労相が式辞を述べたようです。
靖国神社に代わる、国立の追悼施設を建設する、という議論がすっかりカゲを
潜めている状況で、この千鳥ヶ淵墓苑がいわば、なし崩し的に国立施設の役割
を果たし、既成事実化しているように見えます。
しかしそれには大きな矛盾があります。つまり、いわゆるA級戦犯の問題です。
同墓苑は概念的にA級戦犯を追悼対象としていますから、靖国神社に代わりよ
うがありません。しかし、そのことは見て見ぬふりがされています。
▽靖国神社に代わる国立施設
国立の無宗教の恒久施設が必要だ、とする報告書をまとめた追悼懇が設置され
たのは、ほかならぬ福田首相が内閣官房長官時代だった、7年前の平成13年です。
同年夏に小泉首相が靖国神社に参拝し、中国、韓国から激しい反発を呼んだの
がきっかけでした。誰でも「わだかまり」なく、戦没者に追悼の誠をささげら
れる施設の在り方を議論することを目的に、福田長官の諮問会議が設置された
のです。
「わだかまり」の核心は、要するに靖国神社に祀られているA級戦犯問題でし
た。そして福田長官の諮問会議は、靖国神社に代わる国立施設の建設を提案し
たのですが、その後は棚上げされています。
しかし現実において、靖国神社に代わる施設はマスコミにしばしば登場してい
ます。1つは防衛省のメモリアル・ゾーンであり、もう1つがこの千鳥ヶ淵墓
苑です。
▽A級戦犯も追悼の対象
明治以来、靖国神社が国家的追悼施設の中心的存在であることは間違いありま
せんが、A級戦犯を祀っていることにおいて、国家的施設として相応しくない
からといって、千鳥ヶ淵墓苑がそれに代わりうるか、といえば、否です。
なぜなら、引き取り手のない遺骨を収める納骨施設である千鳥ヶ淵墓苑は、時
代的には「支那事変以降」という限定的な戦没者が対象とされ、墓苑での追悼
式は、政府の収納遺骨によって象徴される支那事変以降の戦没者に対して行な
うもの、とされているからです。
つまり概念上、戦争状態が続いている、サンフランシスコ講和条約発効以前の、
戦争裁判による法務死を公務死と認めているのが日本政府の立場だとすれば、
千鳥ヶ淵墓苑の追悼式がA級戦犯を追悼の対象としていることは明らかです。
▽要は靖国神社はずし
少しでも事情を知る人なら、そんなことを百も承知のはずのですが、A級戦犯
を祀る千鳥ヶ淵墓苑に首相は参拝するな、とは誰もいいません。
千鳥ヶ淵墓苑だけではありません。政府が主催する終戦記念日の全国戦没者追
悼式も同様です。
それはなぜか、といえば、要するに、問題の核心がA級戦犯にあるのではなく
て、靖国神社外しにある、ということでしょう。
官僚たちのやり方は手が込んでいます。高円宮妃殿下にご出席をたまわったの
は、反対封じではないか、とも疑われます。皇族が参列されれば、国民として
は、公然と反対の声を上げることがはばかれるからです。戦没者追悼式も同様
です。
▽いまこそ本格的な議論を
明治以来、戦没者追悼の中心的な施設といえば、靖国神社以外にはありません。
自国の宗教的伝統から生まれ、日々、追悼の誠を捧げている施設として、靖国
神社より古いものは世界にはありません。
靖国神社はどうあるべきか、いまこそ本格的な議論が求められています。
http://www.melma.com/backnumber_170937_4116467/
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