F-15への空中給油

2019年2月6日

(C)防衛省(前略)
例えば機体をフェリーする場合、ルート上に着陸可能な基地が無い場合、緊急を要するミッションで着陸する時間を割けない場合などにあたります。
遭難者の捜索などの災害派遣では、捜索機の航続力を延ばし捜索可能時間を延長することができますし、少ない機数でCAP(戦闘空中哨戒)を行う場合もそうです。
世間の知識者(?)と呼ばれている方の中には他国へ侵攻するためと言う方がお出でになりますが、そうであれば、攻撃侵攻する機数に匹敵する数の給油機を装備する必要があるでしょう。少数を給油完了の度に戦場に投入していては戦闘の原則である戦力の集中にはほど遠いでしょうし、1機あたりの給油量などたかが知れております。
空中給油機の導入は、確かに航空機の滞空時間を飛躍的に延長します。航空基地の数が限定されており、民間機との共用の問題等がある我が国独特の航空事情のある程度の解消が目的であるとも言えますし、今後、用途廃棄の航空機が続出し、新しく就役する機体が減少することを考えれば、少ない機数でやりくりしなければなりません。空中給油は少ない機数を多く見せることが可能です。
また、航空基地の少ない我が国では、基地が損害を受けることは致命的です。着陸可能な基地が無い場合、基地機能が復旧するまで空中給油機は最後の砦となるでしょう。少なくともフューエルレベルロー(燃料切れ)で墜落することはありません。搭乗員も機体も救うことが可能となるのです。
(後略)
http://okigunnji.com/?p=8より
F15 goes inverted after refueling