朝鮮戦争における「情報の失敗」 ~1950年11月、国連軍の敗北~(12)
▼ウィロビーの情報分析に依存する国防総省
ウィロビー率いる極東軍司令部参謀第2部は、毎日開催されるテレカンファレンスにおいて、陸軍省にアップデートされた最新の情報を提供していた。その際、ウィロビーや彼の部下たちは、陸軍参謀総長 ...
朝鮮戦争における「情報の失敗」 ~1950年11月、国連軍の敗北~(11)
□1950年11月の情報の失敗の「制度的原因」
前回で、本連載の最初に指摘した、1950年11月に「情報の失敗」が発生した3つの原因(予測分析の問題、制度的機能不全、人的・政治的要因)のうち、予測分析の問題が終了した。今回から ...
朝鮮戦争における「情報の失敗」 ~1950年11月、国連軍の敗北~(10)
▼ウィロビーの転向が引き起こした情報分析の「偏向」
1950年10月15日のウエーク島会談の後、ウィロビーによる情報分析は、マッカーサーが推進する朝鮮戦争早期終結のための鴨緑江への進撃計画を支持する性格をますます強めていった。 ...
朝鮮戦争における「情報の失敗」 ~1950年11月、国連軍の敗北~(9)
□前回までのあらすじ
朝鮮戦争勃発初期のウィロビーの情報分析は、中国が満州で軍事的即応性を向上させつつあることを認識している内容であった。
1950年7月3日までに、ウィロビー率いる極東軍司令部参謀第2部(G2:情報部 ...