【脚気と軍隊】胸が熱くなります

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どうも、エンリケです。
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■夏バテ=???
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夏バテが出る季節です。
わたしも毎年苦しめられていますが、
さいきんその兆候がありません。
たくさん氷は食べましたし、
食もあまり進まなかった。
汗かきで、やたら水分をとっているので
毎日体がだるいのかなあ・・・
と思っていたにもかかわらずです。
振り返ってみたら、
ひとつだけ「これかな?」というのがありました。
『脚気と軍隊』
を読んだことです。
読んでいると、

汗が出ると脚気になりやすい。
夏は脚気になりやすい季節
という1フレーズがあったんですね。
このフレーズを見て、
「もしかしたら?」、
と思い、近くのドラッグストアに行って
ビタミン剤を買って飲んでみたんです。
そしたら効果てき面です。
全身を包むこむような
だるさ、しんどさが消えてなくなったんです。
すごくうれしかったです。
さて、
脚気については、
陸軍は頑迷で
海軍は開明だった
という定説もあります。
これ、善悪二元論です。
自分の人生を振り返ってもわかる通り、人の営みの総合である歴史が、
単純な二元論で割り切れるはずもありません。
制度や医学、社会風俗、常識、空気など様々なデータや事実を緻密に
積み上げる中で著者の荒木さんは、脚気と帝国陸海軍を見つめるための
妥当な視座を得ようと努力しています。
この、シンプルではあるが決定的に重要な「歴史と向き合う視座」を
与えてくれる本著は貴重ですね。
善悪二元論に寄り掛かることなく歴史と向き合える、
知的体力を持つ日本人になれるからです。
脚気問題における陸軍の主役ともいえる森林太郎(鴎外)は、
問題をめぐるすべてをわきまえ、知りながら、一言の言及もせず
あの世に行きました。
自身が渦中で苦闘した脚気問題の実相を伝える書が、
約一世紀を経て世に出たことを一番喜んでいるのは 彼かもしれません。
脚気をめぐる陸海軍の対立には、制度の問題も根っこにあったと
思われます。 制度史をていねいに丹念にときほぐすなかで、
この対立の根っこを読み解き、 問題の本質がじょじょに
浮かび上がってきます。
陸海軍の対立対立というが、いったい何がどう対立していたのか?
について丹念にトレースした本は少なく、その面でも本著は例外的
な存在といえましょう。
地味ではあるが、こういうしっかりした情報を通じてはじめて一般人
は史実の実相をわきまえてゆくのではないでしょうか?
今生きる人にとって、常に一寸先は闇です。
そんななか、現時点で未知の事柄に取り組むことなかできるのは、
未来に必ず解決できると信じながら、現時点で最高の知識や手法を
使って、出口が見えないトンネルの中でもがき苦しむことしかない
のではないでしょうか?
今生きるということは、目の前にある事柄と懸命に取り組み、
くんずほずれつしながらも希望を失うことなく、前進し続けること
なのではないでしょうか?
本著に登場する、脚気問題と取り組んだ森林太郎、高木兼寛をはじめ
とする人々は、まさに当時、今を生きていたのです。
そんな彼らの姿・苦闘を、かなう限り現在進行形で寄り添える本。
未知のバケモノの駆逐に必死になって取り組んだ先人たちの努力に
胸が熱くなる本。 それがこの本なのです。
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■商品名:『脚気と軍隊』荒木肇(著)
・出版社:並木書房
・出版日:2017年10月
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■価格2160円(税込)
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エンリケ

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