オペレーショナル・インテリジェンス―意思決定のための作戦情報理論
『オペレーショナル・インテリジェンス―意思決定のための作戦情報理論』
日本経済新聞社
松村 劭
発売日: 2006-02
帯にある「米陸軍指揮参謀大学の講義内容を初めて紹介」という言葉は伊達で
はありません。
いかに情報を集めるか、いかに情報を整理するか、いかに情報を吟味するか、
いかに情報を判断するか、いかに意思決定に寄与させるか・・・など具体的手
順と実践ノウハウがぎっしり詰まったこの本は、情報活動の実務書です。
特に部下を持つ方々にオススメします。
以下、目次をご紹介します。
第1章 情報活動は「知恵の戦い」である
1 知識の玉石を区分する
知識と情報の違い
情報資料は処理されていない知識
軍事用語と経営用語
2 情報化時代の問題点
情報・情報資料をどう取り扱うか
インターネットは「状況伝達」を目的にしている
欲しい情報は簡単には入手できない
情報資料の穴を見抜け
情報は操作される
情報伝達を複雑にする
3 情報活動はサイクル活動である
事例1 父親が購入する車の情報を集める
何を判断して、何を決断するのか
4 情報活動の要則
周到な準備
事例2 1921年から対日戦争の準備をしていた米軍情報部
タイムリーでなければ
事例3 ロンメルが偽戦車を見抜けた理由
継続的な定点観測
事例4 電報傍受でわかった中ソ緊張
事例5 缶詰と医薬品会社の株価で作戦開始を推定
冷めた眼力
第2章 どんな情報を欲しいかを決める
情報の要求
1 何を要求するか
「敵」「味方」「戦場」
得意技を基準に
2 情報収集計画の作成
兆候表を作成する
収集任務を配分する
収集命令
事例6 情報収集の穴が空いたミッドウェイ海戦
事例7 的を絞って北朝鮮軍の実行能力を判定
第3章 五感を駆使し集める
情報資料の収集
1 資料源を開拓する
様々な資料源
記録・伝達できない知識
事例8 インディアン兵士が気づいた「敵」の臭い
事例9 数値化不能の戦場もある
事例10 ロンメルの戦局眼
2 資料を収集する
情報収集を他国に依存しない
状況の四分の三は霧の中
収集の三つの手段・方法
事例11 ドイツ勝利を信じきっていた大本営
公開情報からスタート
捜索と偵察、監視と追跡
事例12 逃げた猿の捜し方
事例13 定点観測でソ連侵攻を察知
事例14 初代万景峰号を視察
識別と標定
暗号解読
事例15 引き出せなかったマルコス闇資金
類推する情報資料ー影と波紋
収集活動の評価
事例16 大量の棺桶製造でわかったヒトラーのソ連侵攻
事例17 戦史研究でわかったイラン・イラク戦争の長期化
3 報告・通報・警報の注意点
第4章 信頼性・正確性の評価をする
情報資料の処理
1 認識はすべて経験をもって始まる
頭脳という工場
情報資料処理の手順
2 資料処理は二段階ある
一時処理ー受付と選別
二次処理ー信頼性と正確性の格付け
3 情報を作成する
修正して一品料理を作る
情報見積を作る
第5章 「伝達の壁」を超える
情報の使用
1「伝達の壁」
情報は情報を使う能力のある人に伝える
民主主義と情報処理の能力
タイミング良く
事例18 上司交替で情報伝達を失敗
「まさか!」の坂は本当の坂
事例19 フォークランド紛争は予知できていた
事例20 ガダルカナルへの米軍上陸を軽んじた大本営
事例21 情報参謀の報告を無視して失敗した米軍
2 作戦会議
作戦と情報の吻合
作戦指導の基本姿勢
3 情報をブリーフィングする
結論と根拠を示す
事例22 ブリーフィングがうまくいったよど号ハイジャック対策本部
ブリーフィングはキャッチボール
4 その他の情報使用
会議の主導権を握る
情報の交換は判断力の交換
事例23 態度が一変した米太平洋軍
観測気球を揚げる
事例24 ドイツ群の観測気球に騙された英軍
宣伝と世論操作
第6章 情報活動の組織
1 目のない動物は歩けない
IT化は現場から
駐在武官、観戦武官、留学生の役割
事例25 インド留学時の情報収集
事例26 海外駐在の落とし穴
事例27 韓国情報筋との接触
2 情報活動の保全
情報保全の原則
対テロ戦は情報戦である
終章 世界の見方・考え方の原則
性悪説と性善説の間
「地政学」で見る
「政権体質」で見る
「現状維持と打破」で見る
あとがき
■『オペレーショナル・インテリジェンス―意思決定のための作戦情報理論』
日本経済新聞社
松村 劭
発売日: 2006-02
(投稿日:2006年4月17日 19:47)
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