軍事情報トップ  »  本の紹介  »  中国が戦争を始める―その代価をめぐって

中国が戦争を始める―その代価をめぐって

メルマガ登録・解除
軍事情報
読者登録規約
>> バックナンバーpowered by まぐまぐ!
 

『中国が戦争を始める―その代価をめぐって 』
恒文社21
米陸軍大学戦略研究所, 冨山 泰, 渡辺 孝

→特別寄稿者・古森義久氏の巻頭の言葉の一部を紹介します。

「本書の内容は日本の安全保障にとっても極めて貴重なケース・スタディだと
いえる。中国がどんな条件下では軍事力の行使に踏み切り、どんな条件下では
軍事力行使を抑制するかは、隣国の日本の安全保障には致命的といえる重要性
を持つ命題である。

日本としては中国にとっての軍事ハードルの現実を知り、そのハードルができ
るだけ高くなるような環境づくりに励めば、中国が始めうる戦争を防ぐことに
寄与できるわけである」

わが国には内藤湖南など、長い歴史を持つシナ学の伝統があるそうですが、軍
事だけは例外です。現在は、世界一の中共軍事情報を持つ米軍に頼らざるをえ
ないというのが実情のようです。

米軍の陸軍大学戦略研究所のスタッフが分野別に記した本著は原題を「The Co
sts of Conflict」といいます。直訳すれば「紛争のコスト」とでもいいましょ
うか。そのことばどおり、「コスト」がキーワードになっています。

しかし、「コストが高くつくから中共は戦さをしない」というメンタリティで
話が終わるわけがありません。この本からは「中共は破滅的な結果が想定され
てもやるときはやる」「中共は不可解な国」とのメッセージを感じました。

最大の課題は、台湾問題になりますので、台湾分析には3章が費やされています。

「戦争の代価に対する中国の認識」と題された第2章が、一番注目されるとこ
ろでしょうか。中共のわからなさがにじみ出ています。

最終章の「軍備管理およびミサイル防衛の影響」では、中共の弾道ミサイルに
ついて詳しく論じられています。

読み物としても、知識を仕入れるうえでも役に立つ1冊です。

中共という国は、ひとことでいえばすべての面で未熟な国です。
そんな未熟な国が一定の資源を持ち、多数の国民を持ち、経済発展を続け、軍
事力を増加させつづけている。隣国としては、危機感をもつなというほうがお
かしいですね。

近所で、働きもせず近所づきあいもせず毎日ブラブラしているのに、ちょっと
したことで怒鳴り込んできたり、高級車に乗ってリフォームを繰り返したりす
る人がいたら「あの人一体何?」「悪いことしてるんじゃないの?」と不気味
に感じますよね。それとおなじようなものです。

外征する中共に対抗できる軍事力を持つのはわが自衛隊と米軍のみですが、今
後もこの国には、力の論理しか通用しないと感じざるをえません。

ソーシャルブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 この記事をクリップ! この記事をイザ!ブックマークに登録する この記事をFC2ブックマークに登録する この記事をニフティクリップに登録する この記事をGoogle Bookmarksに登録する



(投稿日:2006年2月20日 19:38
中国が戦争を始める―その代価をめぐっての関連記事 楽天市場ランキングで見る

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 中国が戦争を始める―その代価をめぐって

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://okigunnji.com/mt/mt-tb.cgi/487



このページの先頭へ

メールマガジン「軍事情報」

 RSSリーダーで購読する

軍事情報のコンテンツ

 RSSリーダーで購読する