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日本人なら知っておきたい靖國問題

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「靖國は日本国家の精神的な心臓部、あるいは国家の心臓部に当たるものだということです」(中西輝政)

これが崩れるとすべてがおしまいになる・・・・

■靖國

靖國は、明治維新により近代国家が成立したときにできた、維新で倒れた武士
たちを弔った「招魂社」が起源です。

軍との関係で言えば、日清戦争、日露戦争、日支事変、大東亜戦争等で、
国難に殉じた軍人の御霊は、靖國で安らかにお過ごしです。


特に、有史以来初の全面的な負け戦になった大東亜戦争では、
多くの武人が、

「つぎは靖國で会おう」

と言って、散ってゆかれました。


靖國神社は、ひとことでいえば「お国のために倒れた武人等を弔い、後世に生
きるものが感謝と祈りを捧げる場」であり、一般国民と国家をつなぐ精神的な
拠り所といえるものです。

両者のつながりを断ち切れば、国家は国民から完全に放逐され、わが国は国家
としての存在意義を失い、国防を達成することは不可能になります。

ですので、
某国が、自国の国家戦略を達成するため、戦術のひとつに靖国攻めを取り入れ
たことは理にかなっています。

その企みにやすやすとのっている国民の姿を見て、
「こいつらアホだ」
と腹を抱えて笑っている人たちがいる現実を、忘れてはならないでしょう。

この種の謀略に対抗するためにも、国民レベルで靖国を「正確に」理解し、
自分のものとしておくことは、極めて重要です。


■この本ですが、

下の目次をごらんいただければおわかりのとおり、
わが国を代表する靖國問題の論客が勢ぞろいしています。

編者の高森さんが書かれたあとがきによれば、内容は、靖國神社崇敬社奉賛会
主宰の勉強会やセミナーで行なわれた講義・討議・質疑応答などの速記禄を再
構成したものです。

「大丈夫なの?」
と、読みながら心配になってしまうほど本質をえぐった話もあり、
これまで出た「靖国」本とは、明らかに一線を画した内容と感じました。

読み終えた今思うのですが、
これだけの内容がここまでコンパクトに収まっていることに、一番驚いていま
す。

二百八十四ページのソフトカバーですが、
「知りたいこと」
「聞きたいこと」
が、すべて理解できる形で適切な量で書かれていたからかもしれません。

法律論、国防論、外交論、国家論、文明論、歴史解釈、などなど各方面から
靖國をめぐる問題に光を当てている多角性・多様性も魅力です。


■要望など

それと、資料が素晴らしいです。
あ~、これ欲しかったんだよ。
と思う便利なデータばかりです。

これは編集者のセンスでしょう。光ってます。

性格が悪いので(笑)、あら捜しをしてますが、
出てきません。

う~~ん。

帯の小林よしのりさんのマンガもいいし・・・
表紙もセンスいいし・・・・
文章は読みやすいし・・・・

あ、そうだ

靖國の「國」はそれだけで右翼っぽくみえて、買う人をハナから減らすじゃな
いですか!

くらいでしょうか。(これも、個人的にはカッコよくて好きなんですが・・)


■さわやかな読後感

この種の本からは、内容の性質上、読後の爽快感を得るのは難しいです。
しかし、本著はそうではありませんでした。

講演録が元となっており、話し言葉が主体になっているのが大きな理由とは思
います。

しかしそれ以上に、

ボリュームの負担を感じさせない全体の構成、
文の向こうから風が吹き抜けてくるような、爽やかな印象のページづくり、
ピンポイントでわかりやすい資料の取り上げ、

など、
編集者の卓越した力量と読み手の気持を考える姿勢、そして志の確かさが、
伝わってきます。


このとき、
あとがきのなかで編者の高森さんが、出版社の青林堂社長さんと編集者さんに
言及していたこと、そしてその意味合いに改めて気付かされました・・・

この種の本で、編者が出版社編集担当の方をフルネームで紹介したものを、
寡聞ながらわたしは知りません。


素晴らしい作品を世に出された出版社「青林堂」の関係者各位には、
心からのねぎらいと敬意を表したいと思います。

これからも、良い本を国民にお届けください。


靖國問題がテーマですが、この本全体を通じて流れているテーマは、

わが国の姿・あり方そのもの

です。


「国家」「歴史」「国防」「日本」という言葉に関心をお持ちの方すべてに、
何のためらいもなく、筆頭でお薦めできる本です。


非常にオススメです。

(エンリケ航海王子)


今回ご紹介した本は


『日本人なら知っておきたい靖國問題』
編者:高森明勅
出版社:青林堂
発行年月:2007年06月25日

でした。

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■以下は全目次です

はしがき

序章 ゼロベースから「靖國」問題を考えてみる

第一章 日本人にとって靖國神社とは
 一.小泉首相の「靖國」参拝がもつ意味 ◆大原康雄
 二.無宗教の國立追悼施設という虚妄 ◆西尾幹二
 三.討議・宗教と戦争をめぐって ◆大原康雄、西尾幹二、高森明勅
 
第二章 憲法と反国家
 一.戦没者の追悼と政教分離は矛盾するか ◆百地章
   資料・・・百地章
 二.日本を覆う反国家の思想をどう払拭するか ◆長谷川三千子
   資料・・・長谷川三千子
 三.討議・国家と神道をめぐって ◆百地章、長谷川三千子、高森明勅
 
第三章 靖國の思想と日本の転機
 一.国民精神の支柱としての靖國の記憶 ◆小堀桂一郎
 二.靖國に始まる日本の再生 ◆中西輝政

第四章 「靖國」問題解決への道
 一.問題の根源にあるもの ◆高森明勅
 二.「国を守る」とは何か ◆小林よしのり
 三.討議・未来への靖國神社 ◆小林よしのり、高森明勅

資料編
 天皇陛下御親拝の記録(戦後)
 皇族御参拝の記録
 総理大臣参拝の記録
 憲法及びサンフランシスコ講和条約


あとがき

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【070629配信 メールマガジン「軍事情報」(本の紹介)より】

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(投稿日:2007年6月29日 13:06
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