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中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日

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いつかお伝えしたことがありますが、弊会では日本語で書かれたメルマガをほとんど読んでいません。

今でも数マガジンしかとっていません。

そんな中で、七年前の創刊当初から変わらず読みつづけているのが、よくご紹
介する北野幸伯さんのマガジン、「ロシア政治経済ジャーナル」です。

名前は「ロシア」ですけど、内容は「ロシアから見た世界の動き、そしてわが
国がとるべき方向性を示しながら、世界の中で生き抜くための国際・現実感覚
を養成するマガジン」といえます。
特徴は「とにかく分かりやすい」ということです。

さて、北野さんが、このたび二冊目となる新刊を出されました。

処女作の『ボロボロになった覇権国家(アメリカ)』では、中東情勢をめぐる
米とロシア・欧州諸国との駆け引きが見事に描写されていましたが、今回の本
では、それにシナが加わり、舞台もアジアへと広がっています。

北野さんの情勢分析の特徴は、通貨とその流れを政治の動きを読む基盤におい
ている点です。金の流れには、己の欲望のみを追求する国家の姿が如実ににじ
み出ます。金も軍事も「あられもない国家の姿がそのまま映し出される」とい
う点で、似ているのかもしれません。

こんなものは見たくない。というのが普通の人間感情でしょうが、戦後日本で
は、国家の主権はわれわれ国民にあります。国民である以上、こういうドロド
ロしたことやいやらしい現実から目を背ける資格は「ない」んですよね。
いやでも何でも、現実を直視して正確に読み取り、政治に反映させていかねば
ならない責任があります。

こういう国体がいいのか悪いのかについてはまた別の話ですが、少なくとも
現在はこういう状態です。

また、
北野さんがつねづね主張している
「アメリカの覇権国からの滑り落ち」
は、近い将来必ず現実となります。

そうなった場合、在日米軍は大規模撤収を行うことでしょう。
その時になって「わが自衛隊だけではなんともならない」と泣いたところで
「てめえが生きようが死のうが、知ったこっちゃない」んです。

現実の国際政治の苛酷さと非情さ、いやらしさ。
その中で生き抜いてゆかねばならないわが国。

独立を守るための在日米軍が、属国化を条件とする進駐部隊にならないとは
誰がいえましょうか?

それ以上に、米が覇権の座から滑り落ちたら、シナの属国となってもいいから、
自分の権益を守ろうとするエリート層が現実に存在することを、どう捉えたら
いいのでしょうか?

国家の根幹である国防が存在しないわが国は、間違いなく亡国への道を歩んでい
ます。今のうちに何とかしなければいけない。

北野さんの本を読みながら、そんなことを思っています。

戦後日本で教育を受け、マスコミの集中砲火を浴びているわれわれが世界を見
る目は「甘甘」です。これは、つねづね頭に入れておく必要があります。
世界の現実を知り、読みとくための基本書、頭の体操をするエクササイズブック
として、この本はお役に立つと思います。

ボロボロになった覇権国家(アメリカ)』と合わせ読むと、理解に
深みが出るでしょう。

オススメです。


今日ご紹介した本は

中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日
 北野幸伯 
 草思社
 
でした。


(エンリケ航海王子)

目次

第一章 アメリカ幕末時代
 世界は幕末時代に突入した
 世界情勢分析のプロになる
 国家のライフサイクル
 ライフサイクルの見方
 なぜ成長期から成熟期に移行するのか?
 緻密な理論にたよらないこと
 国際関係にも主役と準主役・脇役がある
 国益とは金儲けと自国の安全である
 指導者の質
 優秀な指導者が作り出す成熟期と衰退期の成長
 ライフサイクルと指導者

第二章 アメリカの恐怖
 基本が大事
 貿易赤字
 財政赤字
 普通の貿易赤字国では
 ドルの還流
 基軸通貨
 基軸通貨の特権
 アメリカを没落させる方法
 アメリカの恐怖
 ドル体制の危機

第三章 石油は民主主義より大事
 アメリカの本音と建前
 増加しつづける石油需要
 石油がなくなる日
 中東産油国の存在感
 アメリカは中東への軍事介入を恐れない
 中東支配をめぐる米中の争い
 米中の未来
 人類の歴史は覇権争奪戦
 アメリカの戦略を考える
 イラク戦争再考

第四章 アメリカを憎み、中国を恐れるロシア
 ロシアの実力と限界
 アメリカから見たロシア
 ロシアの石油・天然ガス
 カスピ海諸国の石油・天然ガス
 ロシアから見たアメリカ
 ロシアから見た中国
 米ロ関係の流れ
 ユコス問題
 アメリカ、対ロ政策の転換点
 アゼルバイジャンとBTC
 グルジア・バラ革命
 バラ革命はアメリカの革命

第五章 ロシアが握った勝利のカード
 オレンジ革命
 チューリップ革命
 チューリップ革命はアメリカの革命
 ウズベキスタンの革命未遂
 革命予防措置
 ウクライナ・オレンジ政権崩壊
 欧州最後の独裁者の勝利
 アメリカ激怒
 プーチンの歴史的決断

第六章 米中対立、中国が有利
 中国のライフサイクル
 中国のバブル崩壊はアメリカ最後のチャンス
 米中台の方針
 平和ボケ
 中国の戦略
 中国と中東
 最強の同盟国ロシア
 反米の砦、上海協力機構
 中国最大の武器
 米中対立の現状をまとめると?

第七章 大いにありうる日中戦争
 日本のライフサイクル
 これから世界で起こること
 アメリカが中東支配を目指す場合
 アメリカがイランを攻撃したい本当の理由
 アメリカがイランを攻めた場合の対応
 ロシア問題
 日中戦争???
 米中戦争
 日本は、中ロ分断を
 アメリカが戦争をやめれば?
 次期大統領にヒラリーがなれば
 アメリカが覇権をあきらめたときの対応
 最後に

あとがき

【070928配信 メールマガジン「軍事情報」(本の紹介)より】

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(投稿日:2007年9月28日 12:48
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